20日は彼岸の入りです。連休中にお墓参りに行くという方も多いのではないでしょうか。
こちらのグラフをご覧ください。墓石を撤去して、遺骨を納骨堂や樹木葬など別の場所に移す「墓じまい」を意味する「改葬」の数は、全国的に増えていて、宮崎県内でも2020年度を境に1500件を超え、23年度は2174件、24年度は1774件となっています。
承継者がおらず、放置された状態の墓、「無縁墓」を含め、墓を取り巻く環境が変化する中、墓に関する選択肢を増やしたいと、宮崎市の団体が新たな取り組みを始めました。
(森山裕香子記者)
「こちらの墓地では、墓じまいをして更地となった区画が多く目立ちます。また、墓石が立っていても、中には所有者と連絡の取れない無縁墓もあるということです」
宮崎市にある私立墓地、桃山竹崎墓苑です。この墓地では、約300区画のうち約60区画が墓じまいをしています。また、現在使われている187区画のうち、約2割にあたる37区画が「無縁墓」になっているといいます。
(利用者は)
「うちの墓も、枝が墓の上まで来ていた。きれいにして、ここも通れるようになったから」
桃山竹崎墓苑では、管理が行き届かず、20年ほど前から荒れた状態になっていました。
(一般財団法人ふきのごえん 國貞憲太郎代表)
「こういう景観だったんですね。墓所まで行くことができなかった。こういうことが足を遠のける一つの要因になっていたということです」
こう話すのは、今年5月からこの墓地の代行管理を行う、宮崎市の一般財団法人ふきのごえんの國貞憲太郎代表です。ふきのごえんでは、無縁墓の発生を防ぎ、墓じまい以外の選択肢を増やそうと、墓の保全サービスを始めました。
(一般財団法人ふきのごえん 國貞憲太郎代表)
「墓じまいしか選択肢がないという今の現状に違和感を感じていました。無縁墓が非常に増加している現状があります。無縁墓を防止することで、(公営墓地を管理する)行政も負担が今後軽減される」
サービスの内容は、主に墓の清掃や代理参拝で、終活や改葬支援なども行っています。今年4月からサービスを開始し、この墓地では10人が利用しています。サービスを利用する県外在住の人は。
(東京在住・50代女性)
「一人っ子で、他に管理してくれる人もいないので、気がかりだったので安心しています。(サービスに)ご縁が無ければ私が動ける間に墓じまいをと、割とよく考えていました」
また、ふきのごえんでは、墓じまいで空いた区画を活用し、同じ区画に複数人が入る新しい墓の形「花壇葬」を作ろうと取り組んでいます。
(一般財団法人ふきのごえん 國貞憲太郎代表)
「一家墓の大事さも訴えつつ、今後の多様性に対応する、そんな形を並行して提案させていただければ。安心して終活を迎えていく、そういう社会を目指していきたいと考えています」
時代とともに家族の形が変化する中、先祖代々の墓をどう将来につないでいくのか、墓の管理方法も変わろうとしています。
