敬老の日を前に、高知県の浜田知事が108歳の寺田八重子さんを訪問し、長寿を祝った。大正・昭和・平成・令和と4つの時代を生き抜いてきた女性の言葉には、私たちが健やかに生きるためのヒントが詰まっていた。
「若いもんと一緒に何でも食べる」
寺田八重子さんは大正7年(1918年)生まれの108歳。
知事から好きな食べ物を問われると、寺田さんは「好き嫌いはないです。若いもんと一緒に何でも食べます」と答えた。
102歳まで自転車で畑に 毎日の脳トレが元気の源
2027年1月に109歳を迎える寺田さんは土佐市出身。かつては米やトマトの農家として働き、お好み焼き屋を営んでいた時期もあるという。102歳までは自転車に乗って畑仕事に向かうなど、パワフルな生活を送っていた。
活動的な姿勢は今も変わらない。ほとんど毎日、漢字や計算ドリルを使って「脳トレ」を行っているという。
「若い時にうんと楽しみなさい」108歳の金言
寺田さんが今、最も楽しみにしていることは新しい命の誕生だという。「ひ孫か知らん、もう1つ過ぎたか知らん、小さいのができるたびに、うれしいね。子やら孫やら、わけわからん」と笑う。
知事との歓談中、「お孫さんもたくさんおられる?」という問いに対し、「家におるのはひ孫や」と寺田さんが答えると、隣にいた孫が「(家にいるのは)それ僕!」と突っ込みを入れる一幕も。会場は温かな笑いに包まれた。
「生きちょりたいね、2度とこんから。仕事をして、えらい思いもずいぶん経験してきたけど、年がいったらそれはまた楽しみ。若い時にうんと楽しみなさい」
数々の苦労を乗り越えてきた108歳の言葉は、深く温かく私たちの胸に響く。
高齢化の現状と未来
高知県の100歳以上の高齢者は1090人で、前年同期比で59人増加した。人口あたりで見ると、島根県に次いで全国2番目の多さである。
高知県の高齢化率は2026年1月時点で36.5%に達し、秋田県に次ぐ全国2位。2050年には45.6%に達すると見込まれている。
