原発をめぐる大きな動きです。静岡県にある浜岡原発の再稼働審査をめぐるデータ改ざん問題で、中部電力が再稼働の申請を取り下げる事態に。こうした中、東京電力の小早川社長は「気づきがあれば改善につなげていきたい」と話しました。
9月15日、新潟市中央区で開かれたのは、信頼される柏崎刈羽原発の運営を目指し、外部の専門家を交えながら取り組みを検討する会議です。
その冒頭で東京電力の小早川社長が触れたのが…
【東京電力 小早川智明 社長】
「出入り監視システムの一部機能喪失を発生させてしまった」
柏崎刈羽原発では今年2月、IDカードを忘れた同僚に対し、運転員が自身のIDカードを使って中央制御室のゲートから退出させる事案が発生。
こうした行為を防ぐ出入り管理システムも経年劣化で機能していませんでした。
この問題について、委員からは「運転員に対し、繰り返し教育する文化が重要」「業務の領域を超えて、様々な知恵を集めて改善していく必要があったのではないか」などといった意見があがったということです。
【柏崎刈羽原発運営会議 佐藤敏秀 議長】
「ミドルマネジメントクラスの人が、もう少し自分の仕事とほかの仕事との関わりを考えたり、自分の仕事がどう展開していくかとことを考えていけば、もしかしたら防げたことかもしれないという話はあった」
そして、原発をめぐっては静岡県・浜岡原発の再稼働審査で中部電力が想定される地震の揺れのデータを改ざんしていたことが発覚。申請の取り下げを表明する事態となっています。
9月14日に公表された外部調査委員会による報告書では「安全性に問題はない」「何としても早期再稼働を実現しなければいけない」などの“極めて特異な考え方”が存在していたことが問題の原因などと指摘されています。
東京電力の小早川社長は他社で発覚した不正に対し、「福島第一原発の事故の反省と教訓を生かしながら信頼回復に努めている途中で、コメントを述べる段階ではない」とした上で…
【東京電力 小早川智明 社長】
「(報告書の)よく中身を見てから、われわれに当てはめて、しっかりと取り入れるべきところは取り入れるし、気づきがあれば改善につなげていくということはしたいと思う」
この会議は11月にも開かれ、取締役会に対する提言が取りまとめられる予定です。
