ドラマや映画など数々の出演作で活躍した俳優の中村ゆりさんが、直腸がんのため9月1日に亡くなっていたことを所属事務所が発表した。44歳だった。病と向き合いながら仕事を続けてきた中村さんに、共演者などから追悼の声が相次いでいる。
中村ゆりさん(44)直腸がんで死去 13年前にもがん闘病
フジテレビのドラマ「119エマージェンシーコール」で、命の最前線で奮闘する消防の指令管制員を演じた中村ゆりさん。

9月1日、直腸がんのため亡くなっていたことが所属事務所から発表された。44歳だった。
大阪府出身の中村さんは、オーディション番組で生まれた音楽デュオ「YURIMARI」で歌手としてデビューし、その後俳優に転身。

中村ゆりさん(2007年4月「パッチギ!LOVE&PEACE」完成披露):
水泳大会のシーンあるじゃないですか。結構水中なんで寒い時期だったので、寒さがあの時は…。

2007年に映画「パッチギ!LOVE&PEACE」のヒロインに抜擢され、全国映連賞の女優賞など多数の映画賞を受賞した。
実力派女優として数々の映画やドラマに出演してきた中村さん。所属事務所によると、13年前にもがんを患っていたことが明かされた。

所属事務所からのお知らせ:
その時社長と彼女は「病名は仕事の方々には余計な心配をおかけしてしまうので言わないようにしましょう」と話し、その後寛解。元気に大好きな仕事を続け、検査も欠かさずに受けておりました。

しかし、2025年1月に再びがんが見つかり、手術は成功したものの転移が見つかったという。

所属事務所からのお知らせ:
その時点で根治・寛解を目指すことは難しく、がんとうまく付き合っていくための治療を続けながら、より長く、生き生きと良い人生を歩むことを目指すことになりました。

闘病中、病気について熱心に勉強をしていた中村さんだが、2026年7月、腸閉塞のため出演予定だったドラマを降板。その翌月、再び腸閉塞を起こし、突然「余命わずか」と告知を受けたという。

所属事務所からのお知らせ:
彼女は落ち着き、美しく、優しさに溢れた笑顔を絶やさず、ご家族や近しい方々と共に最後の時を大切に過ごすことができました。
突然の訃報に共演者から悲しみの声
突然の別れに、共演者からは悲しみの声が広がっている。
NHKのドラマで中村さんと夫婦を演じた鈴木亮平さん(43)は…。

鈴木亮平さん(43)のSNSより:
突然の訃報に心がまとまりません。強く柔らかく、誇り高く美しく、まさに百合のような人でした。悔しい。
フジテレビのドラマ「119エマージェンシーコール」で同じ指令管制員役を演じた瀬戸康史さん(38)は…。
瀬戸康史さん(38)のSNSより:
方言混じりの優しい声が聞けないなんて、ニカっと笑う顔が見られないなんて、まだ受け止めることができません。
中村さんの最後の出演作となった「鬼平犯科帳」。
共演した松本幸四郎さん(53)は、中村さんの印象についてこう述べた。
松本幸四郎さん(53):
現場では自分をしっかり持たれていて、さらにチャーミングでいるゆりさんが現場を優しい色合いにしてくれていました。心からご冥福をお祈り申し上げます。
突然の訃報を知った街の人からは「えー悲しいですね。すごくお若いのに、けっこう活躍されてる印象があるので、びっくりですね」「治療はやっぱりつらいものだと思うので、できる限りのことを頑張ってやられていたのではないかなと想像するしかありません」などの声が聞かれた。
中村さんと同世代だという女性は、先日がん検査を受けたばかりだといい「同世代なので、大腸がんは身近な病気なのかなと思って、私自身も先日検査を受けに行きました。何事もなかったんですけど、気をつけていこうかなと思ってる」と話す。

所属事務所からのお知らせ:
彼女の30代、40代は病とたたかい、持ち前の強い気力で乗りきることも多い日々でしたが、素敵な出会いと幸せ、充実もまたたくさんありました。
所属事務所によると、葬儀はすでに近親者や事務所スタッフなどで執り行われたということだ。
(「イット!」9月15日放送より)

