国の史跡でもある長野市松代町の「真田邸」で、白壁の塀が約50メートルに渡って倒壊しました。市は、古くなった木材が長雨で多くの水分を含み、重みに耐えられなくなった可能性があるとみて原因を調査しています。
(記者リポート)
「塀が倒れた現場です。現在はブルーシートがかかって確認できませんが、かなり長い距離に渡って横倒しになっているとみられます」
倒壊したのは、長野市松代町の「真田邸」の土塀です。
バラバラに砕けた瓦や木材が歩道を覆っています。
市によりますと、9月13日午後7時半ごろ、南側の塀の一部が、49メートルに渡って崩れました。
けが人はいませんでした。
塀は12日に傾きが確認され、歩道の通行を規制していたということです。
観光客:
「驚きました。これほど一気に崩れるのは珍しい。補強とかしてなかったのかな」
真田邸は、約160年前の幕末1864年に、松代藩の9代目藩主・真田幸教が、母・貞松院のために建てました。
明治以降は真田家の私邸となり、その後、長野市が所有。
大名の御殿で敷地全体が残っているのは全国でもまれで、1981年に国の史跡に指定されました。
倒れた南側の塀は、高さ2.1メートル。
約80メートルに渡る白壁が、城下町の風情を感じさせていましたが、塀の半分以上が一気に崩れました。
市によりますと、現在の塀は昭和に建てられ、2026年度、本格改修に向けた調査を予定していました。
倒れた原因は調査中ですが、倒壊直後、安全確認にあたった建設業者は、木材が劣化していたところに長雨の影響があったのではと指摘します。
安全確認した業者:
「(木材の)根元がアリか何かに食べられている。(そこに)長雨で水分がかかって重みで倒れたと考えられる」
真田邸の東側には小学校があり、市道は通学路にもなっています。
市は、応急復旧工事の間、市道を車両通行止めにし、児童の登下校時などは誘導員を置いて安全を確保するとしています。
