記録的な大雨から1週間。いわき市で車が水没し女性が死亡した事故を受け、県内のアンダーパスでは緊急点検が続いている。福島県内には冠水の危険がある箇所が121あり、自治体は排水設備の確認や早期の交通規制に向けた対策を進めている。
■続く緊急点検
記録的な大雨から1週間。緊急点検が行われていたのは、福島県いわき市の中心部にあるアンダーパス。路面は清掃されきれいになっているが、いわき市が安全対策を検討しているため、通行止めが続いたままだ。
9月7日、いわき市鹿島町ではアンダーパスが冠水し、水没した車に取り残された60代の女性が死亡した。
近くの川が増水したことで、たまった水が適正に排出できなかったことが分かっていて、市では被害の翌日から別のアンダーパスでも、設備の健全性や水の排出先の状況などを確認している。
いわき市の担当者は「緊急点検の方を引き続き行って、安全管理を続けていければ」と語る。
■県内に121の冠水危険箇所
事故が起きたいわき市のアンダーパス。しかし、福島県内には「冠水危険箇所」が121箇所もある。
特に集中しているのは、どんな場所なのか?
伊達市にある21カ所のアンダーパスは、すべて阿武隈急行の線路の下。伊達市によると、元々道路があった場所の上に電車が通ることになったため、このような形になっているという。
交通量の多いところでは対策も行われていて、伊達市防災危機管理課の斎藤一司さんによると「常に微弱な電波が発生していて、浸水で埋まってしまうと電波が届かなくなるので、それによってどのくらい浸水したがが分かる」という。
■重要なのは早めの規制
排水が間に合わない時には、赤色灯でドライバーに知らせる仕組みになっているが、それでも去年は浸水したアンダーパスに車が進入する事案が発生し、警戒を強めている。
伊達市維持管理課の厚海文平さんは「重要なことは、いかに交通規制を早めにかけるかというところ。浸水・交通の状況を即座に担当職員が確認できるようなシステムが導入できたらと考えている」と語った。
■車での避難は危険 冠水時の注意点
改めて車による避難の注意点も確認したい。
冠水している道路では、タイヤが浮く恐れがあり、実際にいわきの被害でも「車をバックさせることもできなかった」という証言もあった。
吸気口やマフラーが浸水すると、エンジンが停止し再び動くことができなくなる危険もある。
