高度経済成長期に集団就職で上京した若者たちへの応援歌「あゝ上野駅」の歌碑がJR上野駅構内に移設された。
「どこかに故郷の香りを乗せて」と、高度経済成長期に、東北地方などから働きに出てきた若者の不安や希望を故・井沢八郎さんが歌った「あゝ上野駅」は、当時大ヒットとなった。
高さ約2.5メートル、幅約1.6メートルの歌碑は、元プロボクサーのファイティング原田さんら有志が寄付を募り設置したもので、若者たちが蒸気機関車の横を歩く姿が描かれている。
上野駅は、東北新幹線が東京駅を発着するようになるまで、東北の人にとって、東京で降り立つ駅、「北の玄関口」として利用されてきた。
福島県出身で56歳になる筆者も、子供のころ、母親と帰省するときはいつも上野駅から特急「ひばり」か「やまびこ」に乗車した。
お盆や年末年始の混み具合はすさまじく、ホームから駅構内にまで長い列ができた。
車内の荷物棚には、唐草模様の風呂敷が所狭しと置かれていた。
今でも上野駅に降り立つと、子供のころの思い出が鮮明によみがえる。
「あゝ上野駅」の歌碑の今回の移設は、経年劣化を懸念する関係者の声を受け、その価値を将来にわたり保全するためのもので、歌碑は、当時若者たちが、胸を高鳴らせながら降り立った上野駅構内の旧18番線ホームに移設された。
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