8月末に発生した記録的な大雨で、広範囲で浸水被害があった坂井市は、さまざまな支援策について、市内の全戸に情報が行きわたるよう案内を配布しています。市が選んだのは、区長を通じて配布するという、地域の“つながり”を生かした方法でした。
坂井市丸岡町で9日、区長が住民に案内チラシを配っていました。その中身は、先日の大雨で被災した市民を対象とした支援制度のお知らせです。
記録的大雨で浸水被害を受けた坂井市は、これまでに市のホームページや公式LINEなどを通じて、被災した市民を対象とした支援制度の情報を発信してきました。
さらに、支援制度を必要とするすべての市民に確実に情報を届けるため、今回、支援制度をまとめた案内チラシを市民へ配布することにしました。
その方法が、地域に根付いた“人と人とのつながり”です。
坂井市危機管理対策課・加茂浩幸課長:
「(ウェブ等で)情報を得ることが難しい方や、高齢者にも確実に支援情報をお届けするため、急きょ、区長から配布をすることにした」
被害が大きかった丸岡町、坂井町、春江町では、合わせて2万2183戸すべてに区長が案内を手渡したり、郵便ポストへ入れたりして住民に届けます。
また三国町では、区の回覧板を使って、支援制度の案内を周知します。ただ、区長は案内を届けるだけではありません。案内を手渡しながら、大雨の被害についても聞いていました。
「(水が)ここまできた。1メーターほど。これ以上(水位が)上がったらどうしようかなと」(住民)
「よかったのー」(区長)
「そこからスーっと引いた…」(住民)
「デジタル化が進むといってもアナログでなければいけないことはたくさんある」(区長)
「町内で話し合った方がいいと思う。忘れてしまうのではなくて、こういった経験を基にして」(住民)
地域に根付いた“つながり”が、いま、情報伝達の大きな役割を果たしています。
支援制度の案内は、9日から順次、各区長の元に届き、配布されています。
