全国的に「線状降水帯」の発生が相次ぎ、大きな被害が出ています。9月6日には岩手県内にも「半日前予測」の情報が出されました。この線状降水帯と車の水没への備えについてお伝えします。
まず、線状降水帯とは発達した積乱雲が線状に連なり、数時間にわたって同じ場所に停滞することで猛烈な雨を降らせるものを指します。
発生すると河川の氾濫や土砂災害など災害の危険性が急激に高まるため、気象庁では発生する可能性を事前に知らせる「予測情報」を出しています。
それがこちらです。2022年から、線状降水帯発生の半日ほど前に出す「半日前予測」、そして2026年5月からは2.3時間前を目標に出す「直前予測」が運用されています。
2つのうち「半日前予測」は9月6日に初めて県内に発表されました。しかし実際には発生しませんでした。この予測情報は精度は高くはないのが現状となっています。
運用の開始前、気象庁では「半日前予測」は4回発表したうちの1回、率にして25%程度、また「直前予測」では50%程度、それぞれ的中すると想定していました。
しかし、2026年発表された予測情報の実績を見てみると、8月30日時点で「半日前予測」の的中率は約15%、53回発表したうち8回でした。
実際、今回は岩手でも発生していません。
そして「直前予測」の的中率は約30%、53回発表したうち発生したのは16回で、いずれも想定を下回っています。
線状降水帯は発生する場所や時間の予測が難しいというのが現状です。
ただ、ひとたび発生すると大きな被害が出てしまいます。
予測情報が出たら空振りを恐れずに、身の安全を守るための行動を取ることが大切です。
2026年の各地の豪雨災害で特に目立っているのが車の浸水や水没です。
今週、福島県で発生した大雨や8月の千葉県での豪雨では冠水した道路で車が水没し中に閉じ込められた人が亡くなりました。
大雨の際、特に危険なのがアンダーパスなど周囲より低くなっている場所です。
水がたまった状態になると、見た目ではその深さが分かりにくいため、進入してしまうと危険と気づいた時には車が動けなくなることがあります。
一番大切なのは冠水した道路に入らないことですが、万が一、車が水没して動かなくなった場合の対応についてお伝えします。
こちらはJAF=日本自動車連盟が呼びかけている内容ですが、車が動かなくなった場合はドアや窓から脱出を試みてください。
水圧などでドアが開かない場合は、窓から脱出する、または脱出用のハンマーで窓ガラスを割って車の外に出ます。
Q:もしドアも窓ガラスも開かずハンマーもないといった状況になった場合は、どうしたらいいですか?
その場合も落ち着いて行動しましょう。次第に車内に水が入ってきてしまいますが、外の水位との差が小さくなることで、圧力の差も小さくなりドアを開けやすくなります。そのタイミングで力を込めて押し開け脱出を図りましょう。
ただ、車が走行可能な水深は一般に車の床面が浸からない程度とされています。
まずは道路が冠水しているときには無理をしないことが大切です。
