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地域の仕事を対戦型カードゲームに 「気仙沼で生まれ育ったこと自信に」 地元の魅力を伝える男性の挑戦

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宮城県気仙沼市出身の男性が、対戦型のカードゲームを作成しました。キャラクターのデザインは、気仙沼市にある仕事がモデルです。そこには『地元にある仕事の魅力を子供たちに知ってもらいたい』という思いが込められています。

8月、夏休み中の子供たちが、気仙沼市の公民館に集まりました。行われたのはカードゲームの体験会です。

畠山瑛護さん
「職業同士がつながることによって新しい仕事が生まれたりとか新しいアイデアを実践できる余地があるか、気仙沼市の魅力やつながりの面白さを伝えられたという思いでカードゲームを作りました」

気仙沼市出身の畠山瑛護さんが制作したカードゲーム。
『カッパマン』や『ツナギマン』…。そこに描かれているキャラクターは、漁業や水産加工業、観光業など、気仙沼市にある仕事がデザインされた10種類。カードは2人で対戦するもので、関係のある職種が並ぶことで、パワーが上昇していきます。

子供
「カッパマンを出すと、20プラスされて40攻撃できる」

畠山さんがカードゲームを通して、伝えたかったのは、『三陸エコシステム』という仕組みです。気仙沼を含めた三陸地域の基幹産業、「漁業」をみても、その周辺にある様々な仕事が関わり合い、地域の産業を成り立たせているという考え方で、畠山さんは、『地域の仕事のつながり』をカードゲームで表現しました。

畠山瑛護さん
「これ(エコシステム)を何か伝えられないかなと思った時に、何かと何かがつながってパワーアップするというのは、カードゲームで表現するのが一番良いのではないか一番楽しいのではないかと」

一方で、気仙沼市が2023年に高校2年生を対象に行ったアンケートでは、「将来、気仙沼市に戻りたい、定住したいか」という質問に対して、「戻りたい・定住したい」と答えた生徒は、「2割」に留まりました。
一方、「まだ分からない」が半数。2割の生徒が「したくない」と回答し、最も多い理由が、「自分が希望する仕事がない」という答えでした。

畠山さん自身も大学進学をきっかけに、東京で暮らしています。それでも大好きだったゲームを通して、地元を元気づけたいと、高校時代から、気仙沼の魅力を伝えるゲームシリーズ、「気仙沼クエスト」の制作を行い、東京でも自分のものづくりを多くの人に知ってもらいたいと、挑戦を続けています。

今回のカードゲームでも子供たちは楽しみながら、地元にある仕事を学んでいました。

子ども
「難しかったけど、そういう仕事があるのだなと学べて良かった」
「お店とかでそれぞれ別々で運営してる感じがあったけど、こんなところがこういう風につながってたんだみたいな、色々な人々が協力して助け合ってるんだなと分かった」

そしてカードゲームは『つながり』も生み出しています。
気仙沼市で子供たちにプログラミングを教えている佐藤光彦さんは、クラウドファンディングを通して、畠山さんのカードゲームの制作を応援しました。

佐藤光彦さん
「気仙沼を題材にしたカードゲームを作られていて、私はネットでそれを知って応援したいなと思ってクラウドファンディングした」
畠山瑛護さん
「ローカルマンという名前をつけて、カードをスペシャルサンクス的に作った」

実はカードゲームの中には、クラウドファンディングで支援した人たちもキャラクターとして登場します。

佐藤光彦さん
「私としては気仙沼でデジタルで新しい仕事を作りたいなと思って会社を作った。その中で、ゲームというのがひとつ事業にならないかなとずっと考えていて、それで作れる方を僕の中では瑛護君がピンときて」

今、佐藤さんは新たなゲームの制作を畠山さんに依頼しています。
この日、気仙沼市で開かれたイベントで、畠山さんは制作途中の新たなゲームを紹介しました。

畠山瑛護さん
「ほんの少し、この5分間ユーザーから時間をもらって気仙沼的な意味を与えてお返ししますということがあったらいいなと思って」

『デジタル日めくりまいにち気仙沼』は、普段の生活の何気ない場面や地域の魅力を題材にした別々のゲームが毎日できるというもので、畠山さんは、将来的に365種類のゲームを開発する目標です。

出席した高校生
「隙間時間に5分くらいやるという試み(ゲーム性)はすごく面白いなって思って」

自分が好きなゲームで地元の魅力を伝える…そのことを通して、畠山さんは、『気仙沼で生まれ育った自分』に自信が持てるようになったと話します。

畠山瑛護さん
「気仙沼で生まれて過ごしてきたということには、すごく意味とか価値があるということをもう少し自信を持ってもらいたいですし、それを生かして自分のやりたいことというのは考えようによってはいくらでもやりようがあると思いますし、無い仕事は作っちゃえばいいと思いますし」

気仙沼の将来を思う『つながり』がいま広がりを見せています。

仙台放送
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