富山県南砺市井波で30年以上にわたり営業を続ける地域密着型のショッピングセンター。
そこには単なる商業施設ではなく、地域の暮らしを支え、まちのにぎわいを守り続けたいという思いがありました。
南砺市の井波コミュニティプラザ「アスモ」。
30年以上にわたり地域で親しまれるショッピングセンターです。
今、このアスモにひと際目を引くお店があります。
売られているのは、レコードにかなり昔のパソコンなど、ショッピングセンターではなんだか珍しい光景。
ここで事務局長を務める大江省一さんに話を聞くと。
*アスモ 大江省一さん
「空き店舗というものがどうしてあるということで。並べろと」
元々別の商業施設で営業していたリサイクルショップが、施設の閉店に伴い新たな場所を探していたところアスモが受け入れることになりました
*ピュアゴールド 荒屋秀樹社長
「助かった。空いているスペースがあって、それをぜひ使わせてほしいということで、それから少しずつ物が増えていった」
アスモは約34年前、地域活性化のため当時の井波町商工会が中心となり、総額26億円余りをかけオープンしました。
各店舗が共同で運営する「共同店舗型」のショッピングセンターでその強みは素早く柔軟な決定力と実行力です。
オープンテラスをイメージしたこちらのカフェは、お客さんの声を反映させたものです。
*アスモ 大江省一さん
「『まんじゅう食べながら渋いお茶飲みたいのではない』と。コーヒー飲んでケーキ食べたい』と。『(井波に喫茶店は)いくつかあるけども、なじみの人たちばっかりでみられるのが嫌』。居場所をなくすわけにはいかないという思い」
「アスモ」には店舗だけではなく地域づくり協議会などの民間の団体も入っています。
そしてこの日は週に一度NPO法人が行っている「あすも元気デイ」。
約10人が30分ほどかけ体を動かしました。
*常連客(89)
「家にいるとぐらっとなるけど、気持ちが前向きになる。(アスモがなくなると)大変だ、困る。この小さい町にとっては大事なショッピングセンター、集まる場所だから行くところがなくなる」
*アスモ 大江省一さん
「皆さんが歩いて日々の買い物に来ていて、非常に利用しやすい場所だということで、こういった公共・半公共的な機関が中にあれば、市民の皆さんが便利だろうと」
アスモにはもう一つ存在感を放つスペースがあります。
こちらの壁一面に書かれた似顔絵は井波在住の漫画家森みちこさんが手がけたものです。
現在、アスモを中心に活動する森さん。
この場所で制作を続ける理由とは。
*漫画家 森みちこさん
「自分が出来ることは、描くことであったり物を作っていくっていうので、アスモから物を作ることとかで皆さんとつながって街を盛り上げていく場所になればいいと思っている」
ショッピングセンターの枠を超え、地域の暮らしに寄り添い必要とされる場所であり続ける。
30年以上大事にしてきた姿勢です。
*アスモ 大江省一さん
「アスモ継続する理由というのは、単純。おばあちゃんとかおじいちゃんとか地域の人の生活を守る。これが全て。これ以外何ものでもない。いろんな施設を入れたりいろんな人が来たり、そういうのを集めて。最低でも井波地区の生活を守る。そのためにはやっぱりアスモを継続させていくという。これが全て」
