福岡県議会が県議によるタイへの海外視察に元県議を公費で同行させていたことが分かりました。
海外視察に同行していたのは、かつて民主系会派の会長などを務めた吉村敏男元県議です。
吉村氏は、自民党の蔵内勇夫氏とともに議会をまとめるなど、いわば民主系会派における「ドン」として君臨していました。
その影響力は県議選に落選した後も続き、2020年以降、議長から「国際交流コーディネーター」に任命されていたということです。
◆吉村敏男 元県議
「人脈が豊富ということでの任命だったのでは。自分が頼んでお願いしてやったわけではないし、もともとそういう制度があるとか知らなかった」
コーディネーターとしてタイへの海外視察に2回同行。
その費用は公費で賄われ、交通費や宿泊費などとして合わせて約59万円あまりが吉村氏に支給されたということです。
議会事務局によると、国際交流コーディネーターの役割は各国議会との交流の支援日程調整、通訳と定められていますが、当の吉村氏はこのように話します。
◆吉村敏男 元県議
「向こうに行った時に、向こうのバンコク都議会の元議長や今の議員たちとの人脈を利用して交流を深めるということかな」
その上で「基本は同行するだけでタイ語は話せないので通訳もしない」と述べました。
国際交流コーディネーターの制度について服部知事は…。
◆服部知事
「議会において調査活動や交流活動をされる上で必要であるということで国際交流コーディネーターとして委嘱されていたと聞いております。この必要性、妥当性、またその活動実績等については議会において適切に説明されるべきものと考えております」
福岡県は全国で唯一、県議会の任意団体「議員連盟」に対して50年以上にわたり補助金を支給していたことが発覚しています。
吉村氏は長年その1つ、福岡県タイ友好議連の会長を務めるなど大きな影響力を発揮していました。
議連の闇をさらに深める国際交流コーディネーターの存在。
今後、服部知事は県が設置した第三者委員会で調査をしていくとしています。
