当選12回のベテラン議員が職員から入札情報を不当に聞き出そうとしたとして、室蘭市議会で9月7日、辞職勧告決議案が可決されました。
これに対し、議員は辞職を否定しています。
「市議会議員の資質に欠けると言わざるを得ない」
「法令違反を誘発しかねない極めて悪質な行為」
7日午後1時から開かれた室蘭市議会。
多くの議員から責任を追及され辞職を迫られているのは当選12回のベテラン、羽立秀光議員、87歳です。
「最低金額出してんだよ、今。なんとか欲しいからさ」(羽立秀光市議)
「でも、金額分かんないですよ」(市職員)
「最低金額分かるでしょ」(羽立市議)
「分からないです」(市職員)
市によりますと、羽立議員は2025年7月から2026年6月にかけ、自身の家族が代表を務める会社などが市の発注工事に入札する前に、市職員から工事を請け負える最低制限価格を聞き出そうとした疑いです。
市職員が事前にこの価格を漏らすと罪に問われる可能性があり、市は「議員という優越的な立場を利用し、職員に犯罪行為をさせようとした」と市議会に抗議しました。
そして9月7日、5つある会派のうち、自身の会派以外の4会派から辞職勧告決議案を出される異例の事態となりました。
「職務上の優越的な立場を背景にした言動で市職員に精神的苦痛を与えた。室蘭市議会全体、ひいては室蘭市に対する市民の信頼を根底から失墜させるもの」
「市職員に犯罪行為に加担させかねない圧力を加えるもので、過度な精神的苦痛を与えるパワーハラスメントそのものだ。議員倫理を逸脱した行動は断じて容認できるものではない」(いずれも室蘭市議会議員)
羽立議員への辞職勧告決議案は賛成多数で可決されましたが、法的拘束力はありません。
可決後、羽立議員は…
「室蘭市では予定価格を公表しその上で価格競争を促すことが室蘭市自身が決めたルールだ。私が予定価格を職員に問い合わせたのはこの規則(ルール)に従ったということ。(辞職は)しません」(羽立秀光市議)
辞職はしないとした羽立議員…今後の展開が注目されます。
