現在、沖縄付近にある台風24号は、この後、迷走しながら停滞し異例のルートをたどる見通しです。
週明けにかけて太平洋側を中心に大雨となる見通しで、仮に同じ場所で降り続いた場合、6日の朝までの3日間で四国で700mm、東海で550mm、関東では300mmの雨が降る恐れがあります。
雨が長期化することで土砂災害のリスクが高まります。
今、注意すべきことは何なのでしょうか。
道路へと流れ込む茶色い濁流。
3日午前6時ごろ、青森・五所川原市を通る飯詰川が氾濫した際の様子です。
別の場所では、橋げたのすぐ下まで水位が上がり、流れ着いた木々が引っかかっていました。
前線が活発化した影響で、全国各地で大雨となっていて、青森県内では午前10時までの24時間で平年の1カ月分を超える雨が降りました。
青森市では、瀬戸子川が氾濫。
一部の地域で、警戒レベル5の緊急安全確保が出されました。
秋田市では、明け方に降った雨の影響でアンダーパスが冠水。
動けなくなった車を警察官が運び出す様子が見られました。
豪雨の影響は、東北南部や北陸地方など全国各地に広がっています。
地面を強く打ち付ける雨。
福島・会津若松市では激しい雨で見通しが悪くなり、車はライトをつけて走行していました。
宮城・仙台市では雨によって道路が冠水。
人の足首辺りまで水に覆われていました。
活発化した前線は、その後、関東でも激しい雨をもたらしました。
今後、本州付近に停滞する秋雨前線に向かって、台風からの暖かく湿った空気が流れ込み、週明けにかけて災害級の大雨に警戒が必要です。
台風と秋雨前線。
過去にも、この2つの影響で関東などに甚大な被害をもたらしたことがありました。
11年前の2015年9月、関東や東北南部を中心に記録的な豪雨となった台風18号。
当時、茨城・常総市を流れる鬼怒川では記録的な大雨で川の水位が上昇し、堤防が決壊。
大量の濁流が住宅街に一気に流れ込み、多くの住民が取り残されました。
濁流の中、流木の上に立ち、電柱にしがみつく男性。
間一髪のところで救助されました。
また、堤防の決壊は宮城・大崎市でも。
市内を流れる渋井川の堤防が決壊し、濁流が住宅街へと流れ込みました。
これらの被害は、本州に停滞した秋雨前線に台風18号からの湿った空気がぶつかり、列島に大雨をもたらしたことで起きました。
現在、沖縄付近にある台風24号の予想進路図を見ると、迷走するように反時計方向に回り、週が明けてもほぼ場所が変わらない見通しです。
もし台風が停滞し続ければ、これから関東付近に南下してくる秋雨前線に断続的に台風からの湿った空気が供給され、大雨が長期化する恐れもあります。
そうした状況で特に注意が必要なのが土砂災害です。
2015年には、台風18号が温帯低気圧に変わった後も雨が降り続き、栃木・日光市では2日足らずで降り始めからの総雨量が600mmを超えました。
日光市にある鬼怒川発電所では、土砂崩れによって発電機2台が被害を受けました。
また、鹿沼市では住宅3棟を巻き込む土砂崩れが起きました。
