記録的な大雨から3日、福井県内の被災地では復旧作業が続いています。その一方で、3日から4日にかけて県内は再び警報級の大雨となる恐れがあり、被害を受けた人たちは「次の備え」にも追われています。
◆次の雨に備え復旧作業急ぐ
坂井市丸岡町本町。朝から気温が上昇する中、浸水被害のあった住宅では、2日も泥を洗い流す作業が進められていました。
取材した民家では雨予報に備えて、先日の大雨で使われた土のうを再び設置する予定だということです。「少しでも晴れている間に作業を進めておきたい。あすの雨がひどくなれば、消防の人が置いていった土のうを積む予定」
坂井市の災害ごみの仮置き場には、2日も泥のついたストーブや冷蔵庫など、使えなくなった家財が続々と持ち込まれ、山積みになっていました。
災害ごみを運んできた人は―
「雨が降る前に汚れたものを全て運び出しておきたいので、あと3回は往復すると思う」
◆織ネーム「松川レピヤン」工場も浸水被害
一方、織ネームやワッペンなど細巾織物の産地企業が集積している坂井市丸岡町では、製造工場での浸水も相次ぎました。
「松川レピヤン」では、工場だけでなく織物の生命線ともなる原料の糸を保管している倉庫にも水が入るなど、出荷前の製品も被害に遭いました。
約100人の従業員により必死の清掃作業が行われ、1日から工場を稼働させています。
松川晃久社長は「社員の頑張りに感謝している」と話します。
現在、工場の稼働率は75%。これまでに発注のあった商品の製造を急ぐとともに、新たに雨水が工場内に入り込まないよう土のうを置いたり、必要なものを高い場所へ移したりするなどの対応を行っています。
「どこから雨が入るか分かったので、次に備えたい」(松川社長)
3日の県内は、北陸地方を前線が通過する影響で激しい雨が予想されています。これまでの記録的な大雨により地盤が緩んでいるところもあり、気象台は少ない雨量でも土砂災害の危険が高まる恐れがあるとしています。
