今回の地震で被災した八代市の『キャバレーニュー白馬』が時間を短縮して営業を再開しています。店の社長はとても悩んだそうですが、常連客から背中を押され、「少しでも前に進もう」と考え、再開を決めたそうです。
八代市にある『キャバレーニュー白馬』です。2023年に亡くなった八代市出身の演歌歌手・八代亜紀さんがデビュー前に歌っていたことで知られています。
【故・八代亜紀さん】
「ここからがスタート。ここから将来の八代亜紀が生まれた。まさに八代亜紀の聖地ですね」
7月発生した地震で店内の楽器が倒れ、カウンター内の酒瓶やグラスなどが落ちて割れるなどしました。
8月下旬に予定していた八代亜紀さんの生誕イベントは、チケットはほぼ完売していたものの、中止になりました。
8月16日、店を訪ねました。片付けがようやくいち段落した頃で、店内の照明設備や天井に吊り下げられたシャンデリアなどは無事でした。
【キャバレーニュー白馬 池田 義信 社長】
「せっかく(去年8月の大雨からの)復興に向けて、みんな頑張っておられるのに、(地震で)八代は有名どころの名所旧跡が全部つぶれましたね。『池田さんの所は八代の文化だけん、残さないかんばい』と営業時間でも言われていましたけれど…」
〈まだ避難所にいる人が大勢いるのに、再開は不謹慎ではないか〉
池田さんはそう考えていました。
多くの常連客からの再開を待ちわびる声に背中を押され、池田さんは営業時間を短縮して、8月20日からの再開を決めました。(木・金・土曜日午後8時~10時半)
【池田 社長】
「『再開したら、復旧支援のつもりで伺いますので、頑張ってください』と支援の電話をいっぱいいただきました。私も非常に悩みました。スタッフの生活もある。休んでばかりいたら、かわいそうだよなと。前に進まんことには。どうしようもない、どうしようもないと止まっていても、後ろを向いてもしょうがない。少しでもいいけん、前に進んでいけばと」
【常連客】
「笑い合えるところがいい」
Q:よく歌うんですか?
「「いつも生バンドで(歌う)それが楽しみ」
【池田 社長】
「うちのネオンが元気づけのシンボルになってくれればなと思います」
夜に光り輝く『キャバレーニュー白馬』のネオンサイン。八代の文化のひとつが日常を取り戻しました。
