米沢市の企業が、実在する病院の副院長を名乗る特殊詐欺の被害に遭い、約400万円をだまし取られた。偽の工事を発注した特殊詐欺の発覚は県内で初めて。
8月上旬、米沢市内の不動産会社に、病院の副院長を名乗る男から「内装業者を紹介してほしい」という電話があった。
その病院が米沢市内に実在したことから、不動産会社の担当者はその言葉を信じ、今回被害に遭った建設業者を紹介した。
紹介を受けた建設業者の代表は、電話で副院長を名乗る男から「壁紙の張り替え工事を依頼したい」「消毒液の仕入れもお願いしたい」と言われた。
代表は8月18日と20日に、1本1万3200円の消毒液150本分と消毒液の効力を増加させる補助的な薬剤の代金として、計396万円を男が指定する口座に振り込んだ。
8月21日、代表が米沢市の病院を訪問した際に被害が発覚したという。
また同じタイミングで同様の手口で、米沢市の建設関係の自営業で50代の男性も、8月に195万円をだまし取られている。
警察は、副院長を名乗る男の電話番号が同じだったことなどから、同一犯の可能性が高いとみて捜査している。
このほか、山形市・鶴岡市などの実在する病院を名乗りニセの代理購入を依頼されたという相談が、2026年に入ってからすでに31件も警察に寄せられている。
警察は「代表番号を自分で調べて発注相手を確認する」「代理購入をしない」など、注意を呼びかけている。
