廃棄対象の公文書約2万枚を無断で家に持ち帰り、私的に利用するため、裏面に小説などをコピーしていたなどとして、静岡県長泉町は教育委員会の女性主査を8月20日付けで懲戒免職処分としました。
公文書の裏面に推理小説1万2000枚コピー
長泉町によりますと、懲戒免職処分となったのは、長泉町の教育委員会に勤務する57歳の女性主査です。女性主査は少なくとも5年間にわたり町が管理すべき廃棄対象の公文書約2万枚を無断で家に持ち帰り、保管していました。また勤務時間外に町が所有するコピー機を使い私的に利用するために持ち帰った公文書の裏側に推理小説などをコピーしていて、その枚数は約1万2000枚にのぼっていたということです。さらに女性主査は自転車から徒歩に通勤手段を切り替えたにもかかわらず申請を怠り、通勤手当47カ月分あわせて9万4000円を受け取っていました。
「エコの観点で行った」
女性主査は2025年8月に財務会計システムの不正アクセスで、1カ月の停職処分を受けていて町から通報を受けた警察が家宅捜索を行った際に、女性の自宅から大量の公文書が発見されたことで今回の事案が発覚しました。さらに町が公文書を持ち去った手段や方法などを女性主査から聞き取った際に申請と異なり徒歩通勤していたことが発覚したということです。女性主査は聞き取りに対し「廃棄対象の文書だったのでエコの観点で行った」「迷惑をかけた」などと話しています。
現時点で情報の流出なし
廃棄予定の公文書は溶解やシュレッダー処理までの間に仕分けする必要があり、書庫に一定期間保管されていたということです。なお書庫は勤務時間外は施錠されています。公文書には個人情報や町の意思決定及び財務事務に関する内容が含まれていたものの、女性主査が自宅で保管していた公文書はすべて回収され、現時点で情報の流出は確認されていないということです。
長泉町長「再発防止に向けた取り組み推進」
町は女性主査の処分にあわせ、公文書の担当部長や課長らあわせて5人を8月20日付けで口頭注意としました。長泉町の池田修町長は「職員によるこのような非違行為が発生したことは、町民の皆様の信頼を著しく損なうものであり町政を預かる者として深くお詫び申し上げます。町としては本事案を重く受け止め、再発防止に向けた取り組みを全庁的に進めてまいります。具体的には、公文書管理のルールの再確認や個人情報の適正管理の研修の再実施等による周知徹底、服務規律の再確認を行うとともに職員への倫理研修等を通じた意識改革を図り町民の信頼回復に全力を尽くしてまいります」とコメントしています。
(テレビ静岡)
