福岡市が、職員約600人に対して実施した議会対応に関するアンケートで、議員から「長時間に渡って威圧的な言動を受けたことがある」と答えた人が147人に上ったことが明らかになった。
4割超が議員を「先生」と呼ぶ
今回のアンケートは 福岡県議会を巡って県職員の「部課長会」が、政治資金パーティー券を組織的に購入したり、県職員が議員に代わって質問案を作成していたりしたことが問題視されたことを受け、福岡市でも同様のケースがないか把握するために実施された。

アンケートの結果が明らかになったのは8月24日。アンケートは、市の課長級以上の職員599人を対象に8月6日から19日にかけて行われ、566人が回答した。
議員対応において経験したことがあることを聞いた質問(複数回答可)では、以下の回答があった。
▽ 議員のことを「先生」と呼ぶ 247人
▽ 議場や委員会室に議員が入退室する際、起立して出迎えや見送りを行う 18人
▽ 長時間に渡って威圧的な言動を受ける 147人
▽ 精神的に著しい苦痛を受け、心身の不調が生じる 26人
▽その他 55人
▽上記の経験はない 239人
水分補給もトイレ離席もできない
「その他」(55人)の回答のうち具体的内容として以下の内容が記されていた。
▽ 職員を下僕のように扱う言動をする議員がいる
▽ メモを取っていたら、メモを取るなと怒鳴られた
▽ 言いがかりをつけられ反省文の提出を要求された
▽ 議員の意向に沿えない旨を説明したら「そんな説明しかできないなら帰れ」と強く叱責された
▽ 答弁に対して「そんな答弁しかできないなら辞めてしまえ」と言われた
▽ 委員会で一人の議員から長時間に渡って前向き答弁を強く求められた
▽ 委員会が長時間に及んでも、職員は水分補給もトイレ離席もできない
▽ 時間外に議員勉強会や支援団体からの陳情を設定される
▽ 金曜の夕方に、月曜の朝を期限とする大量の照会があった
▽ 勤務時間中に議員から職場に電話があり、機関紙の購入を勧められた
▽ 議員から直接、勧誘を受け、購入したくない政党機関紙を購入している
1割が議員の質問原稿等を作成・提供
また「2023年度以降、議員の質問原稿等を作成し、提供したことがあるか」という問いには、約1割にあたる61人が「ある」と答えた。
提供先の会派(複数回答可)は、自民党が51人と最も多く、自民党新福岡25人、公明党6人、無所属3人、新しい風ふくおか2人、福岡市民クラブ1人となっている。
またその理由(複数回答可)は「議員から作成を求められたため」が36人とトップだった。
一方「2023年度以降、議員の政治資金パーティー券を組織的に購入したことがあるか」という質問には566人全員が「ない」と答えた。
議長「開かれた議会の運営に努める」
アンケート結果を受け、福岡市議会の平畑雅博議長は「議員の質問原稿等を職員が作成している設問がありますが、市民の皆さまからの信頼の上に議会運営が成り立っていることを踏まえれば、今回の結果を真摯に受け止める必要があると考えております。議会は市民の負託を受けた議決機関として、その役割と責任を果たしていかなければなりません。そのため議会として、改めて襟を正し、現在の議会運営について検証すべき点は検証し、改善すべき点は改善するとの姿勢で臨み、今後、各会派とも十分に協議を行いながら、議会として適切に対応してまいります」などとするコメントを発表した。
(テレビ西日本)

