正副議長ポストを巡る福岡県議会の金銭授受"疑惑”などで渦中にある蔵内勇夫議長が、8月24日、突如、県議会議員を辞職するとコメントを発表した。
なにがあった?一転、議員辞職表明
県議会事務局から出された『議長コメント』によると、蔵内議長は「8月25に東京で開催される女性議員研究交流大会での全国都道府県議会議長会会長としての職責を全うしたうえで、福岡県議会議員の職を辞することとした」とするコメントを発表した。
これまで、第三者委員会の設立など一定のめどがついたタイミングで『議長を辞める』としていたが、議員辞職については明確に否定していた。

知事「これで幕引きではない」
蔵内議長の突然の議員辞職の発表を受けた福岡県の服部誠太郎知事は、記者団の取材に応じ「重く大きなご決断をされたと思う。と同時にこれで幕引きではないとも感じた」との考えを示した。
服部知事はその上で、「県議会におかれては、まず議長としてお引きになるから、新しい議長を選出され、新しい体制の下で真相の究明を徹底的に進め、そして議会改革を進め、議会全体として取り組んでいただきたいと思っている」と議会側への思いについても語った。
一方、蔵内議長については「その博識さ、また人脈の広さ、あるいは実行力。これは誰しもが認めるところ」と評した上で、「長きにわたり県議会議員として、県政の発展にご貢献いただいたことに敬意を表したいと思う」と謝意を表明した。
10回連続当選の“圧倒的”実力者
蔵内議長は1987年、筑後市選挙区から福岡県議会議員に初当選して以後、10回連続で当選。2001年に福岡県議会の議長に就任し、2003年からは自民党県議団の会長を12年間務めた。更に2025年4月には、異例となる2度目の議長就任を果たし、全国都道府県議長会や世界獣医師会の会長も兼務していた。
何があった?突然の議員辞職表明
文字通り、権力の一局集中が続く中、世論の批判を浴びたのが、“高すぎる”海外視察問題や正副議長ポストを巡る金銭授受疑惑問題だった。

これらの問題が福岡県内のみならず、SNSなどを通じて、全国注目の問題となっていくに伴い、自民党県議団の幹部を含めその対応や発言が”炎上“。収拾不能な状況に追い込まれていった。
8月19日には、遂に、蔵内議長は、『議長職辞任』を表明するに至っていたが、その時点では、『議員辞職』は明確に否定していた。
この数日の間に蔵内議長が翻意するに至る何があったのか?議員辞職の理由について現段階では明らかにされていないが、今後、会見などを通じて県民には明確に説明する責任がある。
(テレビ西日本)

