「ちょっと、おなか出してみようか。口はもう大変なことになっている」(ふるた小児科クリニック 古田 博文 院長)
札幌市西区の「ふるた小児科クリニック」。
子どもの手や足には水ぶくれのような発疹が見られる。
手足口病だ。
「手や足にぶつぶつの発疹が出て、39度以上の熱が出た。あすから保育園に行く予定だが、どうなるか」(受診した保護者)
このクリニックでは、7月上旬から患者が増え始めたという。

「7月は数十人ほどが月間で受診している。1日3~5人受診することもあったので、やはり流行していると思う」(古田院長)
手足口病の特徴が手や足、口の中などにできる発疹だ。

特に注意が必要なのが、口の中にできる発疹だ。
「手足の症状は、実はそんなに問題ではない。発疹が口の中にできると、場所や数によっては食事や水を飲むのに支障があるくらい口の中が痛くなる。飲食が思うように進まないのが一番大きな症状になる」(古田院長)

手足口病には、有効なワクチンや予防薬はない。
かかりやすい年齢層の子どもたちが集団生活をしている保育園では、どのような感染対策を行っているのか。
札幌市北区の「きずな麻生保育園」を取材した。
「外から帰ったら、どんなことをするのでしょう?」(狐野 彩人 アナウンサー)
「職員と一緒に手洗いをする。0歳児から水や泡で手洗いするが、難しい部分は大人がいっしょに洗う」(きずな麻生保育園 長谷川 幸 園長)
散歩の後や給食の前など、子どもたちと職員がこまめな手洗いを欠かさない。
できる子には、うがいの指導もしている。

さらに、給食の際にはこんなことも。
「衛生面に配慮して、エプロンとおしぼりは使い捨て。その日に使ったら捨てるようにしている。職員は配膳や介助が必要な子どもの食材に、直接触れないよう手袋をすることも」(長谷川園長)

食べ終わると、すぐにテーブルや床を消毒する。
使っているのは、手足口病に有効といわれる強酸性水だ。

子どもたちがよく触るおもちゃの消毒も欠かせない。
「特に0歳児はすぐ口に入れる。共有するものは毎日、職員が交代で消毒している」(長谷川園長)

厚生労働省によると、手足口病は治った後も比較的長い期間ウイルスが排出され、また、発症しないままウイルスを排出している場合もあるという。
日ごろからのしっかりとした対策が重要だ。
