一枚の写真から街を再発見する「兵動大樹の今昔さんぽ」。
今回の舞台は、港町・神戸。
神戸の第2突堤が大きく様変わりして、2025年に誕生した多目的アリーナ「GLION ARENA KOBE」前からスタートです。
気持ちのいい海風の中、兵動さんに渡されたのは1986年(昭和61年)に神戸市中央区で撮影されたカラー写真。
三菱マークの入った船と、赤レンガの倉庫らしき建物が写っています。
【兵動大樹さん】「特徴的なのは、この海の近くの倉庫っぽいレンガ造りやと思うねんけど」
昭和61年は兵動さんの青春時代。しかし広大な神戸の海沿いのどこなのか、手がかりは少なめです。
■ 豚まん食べて元気チャージ!
聞き込みを開始した兵動さん、まずはアリーナの外で東京から来た女性に声をかけます。
韓国の人気アイドルグループ「BABYMONSTER」のコンサートを観に来たという女性に写真を見せますが、「きょう初めてここに来ました」とのことでした。
続いて目に留まったのが、神戸南京町に本店がある皇蘭の豚まん。
しっかり味のあるお肉に椎茸の旨味がたまりません。
【兵動大樹さん】「おいしい!1日1個食べるぐらいでもいけるよね」
店員さんに写真を見せると、「この施設の向こう側によく船が止まっている」という情報が!早速、次の目的地へ向かいます。
■ 船で暮らす「水上生活者」
店員さんのアドバイス通りに向かうと、見えてきたのは「三菱倉庫」でした。
【兵動大樹さん】「ここに船があったら空気感はすごいんだけど、しっくり収まらへんな…。船よりも倉庫がカギだと思ってます。でないとなんでこの写真にしたのか…」
謎が深まりますが、歩みを進めます。
神戸ポートタワーがそびえるメリケンパーク方面へ移動しました。
50年ほど前までは、ポートタワーの横の海には「艀(はしけ)」と呼ばれるエンジンを持たない船が停泊し、そこで暮らす「水上生活者」がいました。
ここでママ友同士という2人に聞き込むと「モザイクの裏のようなイメージがする」との声が。
さらに「昭和61年ならモザイクはまだできてない」という重要な指摘も飛び出します。
■ 赤レンガ倉庫にヒントが!?
神戸ハーバーランドが誕生したのは1992年(平成4年)。
「MOSAIC(モザイク)」などの複合商業施設が立ち並び、飲食店や個性的なショップがおよそ80店舗入ります。
ハーバーランドができる前のことかもしれないと考え、ヒントを求めて向かいます。
【兵動大樹さん】「昭和61年にはモザイクはなかったはずなんですよ」
ここでジェラートを食べていた女性たちに写真を見せると、すぐにピンときた様子。
【女性】「赤レンガ倉庫。いまお店が入ってるとこがあるんですけど」
赤レンガ倉庫がいまも残っていて、文房具店やパスタ店が入っているという具体的な情報が!
■ 貨物駅と三菱倉庫の跡地が神戸ハーバーランドに
海沿いを歩いていくと、石碑を発見しました。
「三菱倉庫株式会社高浜倉庫跡地」と刻まれています。
明治35年(1902年)以来、90年にわたりこの場所で港湾倉庫業が営まれていたというのです。
現在、神戸ハーバーランドがある一帯は、かつて国鉄の貨物専用駅「湊川駅」と三菱倉庫が占めていました。
貨物の需要が減ったため、1985年に駅が廃止され、倉庫も含めた一帯が「神戸ハーバーランド」として再開発され、現在の姿になったのです。
■ 市民の声で残された「神戸煉瓦倉庫」
【兵動大樹さん】「ぽいの出てきたで~!屋根の感じまで、ぽいの出てきた!」
明治31年(1898年)に建てられたレンガ倉庫は、ハーバーランド建設時に取り壊される予定でしたが、神戸市民から「ぜひ残してほしい」という声が多く寄せられ、2棟だけが保存されることになったという経緯があります。
現在の「神戸煉瓦倉庫」として、お香の店やベーカリー、ライブハウスなど7店舗が入居するおしゃれスポットに生まれ変わっています。
その中にある老舗文房具店「NAGASAWA」では、神戸の街の色をモチーフにした万年筆インク「Kobe INK 物語」が人気。
19年かけて88色を生み出したという店主のこだわりに兵動さんも感心です。
■ アメリカ発!4種ソースのスパゲッティで大団円
神戸レンガ倉庫で最も古くから営業しているのが、パスタ店「オールドスパゲティファクトリー」。
ハーバーランド開業の2年前、1990年から営業しています。
アメリカ・オレゴン州に1号店があるレストランの日本店で、ミートソース、トマトソース、クラムソース、ミゼトラチーズの4種類のソースが同時に味わえるスパゲッティが看板メニューです。
おすすめの食べ方はスパゲッティをナイフで切って、ソースを混ぜずに1つずつ楽しみ、最後に全部混ぜるというもの。
【兵動大樹さん】「小鉢4つ出したらええんちゃう?って思うかもしれんけど、そういうことでもない。最後混ぜてパーティーしなあかん」
■ 写真の場所を発見!
お店の方に写真の撮影ポイントを確認すると、神戸煉瓦倉庫南棟の海側の壁面であることが判明。
約40年前、三菱倉庫と貨物駅という物流の拠点だった場所が、いまでは多くの人が集うおしゃれなスポットに生まれ変わっていました。
【兵動大樹さん】「僕らの青春時代ぐらいにできたモザイクの前が、三菱倉庫やったりとか、そういう事実は知らんかったですわ。皆さんも昔を思い出して、デート来てみてください」
(関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」2026年8月13日放送)
