実際にある学校を舞台に行われるイマーシブ公演。
出演するのは、プロの役者だけではありません。

放課後の真っ暗な廊下から教室に入ってみると、大人と一緒に制服姿の生徒が。
何やら芝居の稽古中。

夜の学校でいったい何が始まるのか。
大人と生徒たちによる“リアル過ぎる”イマーシブ体験とは。

8月下旬の週末6日間に行われる体験型イベント「どこか奇妙な職業体験 夜の学校調査員」。

舞台となるのは、東京・千代田区に実際にある千代田中学校・高等学校です。
参加者は電気が消えた夜の学校を懐中電灯を片手に歩き、学校内に広まる様々なうわさを調査していきます。

実際の教室でのプロの役者による芝居はもちろん、在校生約100人が役者やエキストラ、裏方などで参加していて、まさに場所も出演者も“リアル過ぎる”夜の学校体験が楽しめるんです。

千代田中学・高等学校 伊藤博之教諭:
プロの方々がどうやって演技をしているのか、どういう仕事をしているのかというのに触れる本当にいい機会ですので、本当にいい経験をさせてもらっているなと思います。

本番までの稽古期間は2カ月以上。
生徒たちも放課後や夏休みを利用して、プロの演出家や役者と共に稽古を重ねていきます。

生徒たちは「やっぱめっちゃむずいっす。奥深さというか、自分が演技未経験なので追いつくので精いっぱいというか」「お客さんの笑顔のためそこまで頑張れる人が大人でいるというのを間近で見られるのがうれしくて」と話します。

この日は本番を想定してのお客さんを迎えた通し稽古です。

総合ディレクター・きださおりさん:
本番通りのタイムテーブルになるので、準備撤収、相当バタバタすることが予想されます。

お客さんが実際にお金を払って見に来るという、生徒たちにとっても“リアルな”職業体験。
表情も真剣そのものです。

いよいよ通し稽古がスタート。
お客さんを前に、うまくせりふが言えるでしょうか。

生徒:
めちゃくちゃ入り組んでるんです。もはや迷宮です。だから生徒会の方で地図を用意しておきました。こちらです。校内にも張っておくので迷ったら見てください。

生徒:
有志の生徒たちが調査のお手伝いをしているので、迷ったらすぐに道を聞いてください。

真っ暗な夜の校舎を自由に行き来しながら、様々な芝居が繰り広げられる。
目の前でそれを堪能できるのも、イマーシブ演劇の醍醐味です。

生徒:
どうぞどうぞ、奥の方までお進みください。

約2時間の通し稽古が終了。
生徒たちもやり切りました。

生徒からは「本当にまたやりたいし、私が一番前に出なくても裏方として支える縁の下の力持ちみたいな、将来の道として考えたいなと思います」との声が聞かれました。

総合ディレクター・きださおりさん:
高校生・中学生の皆さんと稽古とかで話すと、作り手になれる人って一部の限られた人だと思っていたという生徒が結構いて、もしかしたら自分たちも夢を追いかけて、それを仕事にしていくチャンスがあるかもしれない。

夜の学校で“リアル過ぎる”没入体験。
生徒たちの“夏本番”はこれからです。