今年はこの雨の恐ろしさを感じる機会が増えています。先週、千葉県を襲った記録的な豪雨では道路などの冠水により車の水没が相次ぎました。車の水没の危険性、そして対策を取材しました。

■道路冠水で“車の水没”相次ぐ

千葉市にある高校の地下駐車場に停めてあった車のドライブレコーダーの映像。

豪雨に見舞われた13日の午後8時前、浸水してきた雨水にセンサーが反応したのかワイパーが動いています。

さらに、ハザードランプもひとりでに点滅。そして、わずか数分で水位は窓ガラスを超え、直後に画面は暗転します。

幸い人は乗っていませんでしたが、先週の豪雨では千葉市の主要道路に水没して放置されたと見られる車両が2500台にも上りました。

■“車内からの脱出”を疑似体験

水没していく車にはどのような危険が潜んでいるのでしょうか…。2004年の7.13水害で川の決壊により、街が濁流にのまれた三条市にある水防学習館。

ここで疑似体験できるのが、ドアにかかる水圧の大きさです。

【三条市水防学習館 五十嵐一浩 館長】
「水の高さが上がってくれば、車にかかる水圧はどんどん高くなっていく。当然ドアも同様」

このため、水の高さによって車内からの脱出の難しさは変わっていきます。

【氏田陽菜アナウンサー】
「まずは30cmドアに水がかかるくらいの水位。全身でぐっと押せば40cmほど開いたので、これくらいの隙間があれば外に脱出できると思います」

ただ、水位が60cmになると…

【氏田陽菜アナウンサー】
「腕が少し痛くなるくらい押してやっと…」

ドアはなかなか開かず、この間に水位がどんどん上がってくる恐れもあります。

そして水位が90cmに達すると…

【氏田陽菜アナウンサー】
「同じ力で押しても全然動きません。少し開きましたが、あっという間に押し返されてしまいます」

隙間を10cm作るのが限界で、これでは外に出ることはできません。

【三条市水防学習 五十嵐一浩 館長】
「水位30cmなら車を置くという判断をしていいと思う。すでに30cmだと車内に水は入り始めている。だいたい60cm以降は開かなくなると考えた方がいい」

縁石が水につかる水位30cmを目安に、車を置いて逃げる勇気を持つことも重要です。

■車内に取り残された場合は「窓ガラス割って」

では、万が一車内に取り残されてしまったらどうしたらいいのでしょうか?

【三条市水防学習 五十嵐一浩 館長】
「窓ガラスを割って出るということも考えなければならない」

実際に車の窓ガラスを見せてもらうと…

【三条市水防学習 五十嵐一浩 館長】
「(ガラスたたく)非常に硬い。道具を使って割るしか手はなくなる」

専用の道具を使ってガラスを割ってみました。

【氏田陽菜アナウンサー】
「ノックするくらいの強さでも割れるということなのでやってみます。(ガラスを割る)一瞬で粉々になりました」

7月には新潟市でも大雨により相次いでいた道路の冠水。万が一に備え、すぐに取り出せる場所に専用の道具を常備しておくことが重要です。

【三条市水防学習 五十嵐一浩 館長】
「洪水はどこでもいつでも起こる。最低限の知識を持って、危険からは離れるということを徹底していただきたい」

NST新潟総合テレビ
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