8月21日は現在の長野県が誕生して150年を迎える節目の日。記念のイベントが開かれました。「信州をひとつに」と北信・東信・中信・南信にそれぞれ会場が置かれ、県歌「信濃の国」の大合唱で150周年を祝いました。
■4つの会場で150周年祝う
♪「信濃の国は十州に…」
ちょうど150年前の8月21日、1876年8月21日に筑摩県と合併して誕生した現在の「長野県」。
長野県・阿部知事:
「過去から現在、さらに現在から未来へ、それぞれの違いを力に変え、互いを認め合い、つながり合うことによって、長野県の未来は明るく豊かなものになると確信している」
筑摩県庁が置かれていた松本市をメイン会場に150周年を祝う記念のイベントが行われました。
テーマは「つながる長野県」。
北信、東信、南信からもイベントに参加できるよう須坂市、上田市、伊那市にもサテライト会場を設けました。
■五輪選手が語る「長野」の魅力
スキージャンプ 長野五輪テストジャンパー・西方仁也さん:
「(原田雅彦選手に貸した)アンダーシャツを着てくれたおかげで、彼が飛ぶときに自分もスタート台に立って、自分も(長野)五輪に出ている思いで応援できた。非常に感謝している」
松本のメイン会場では野沢温泉村出身でリレハンメル五輪スキージャンプ団体銀メダリストの西方仁也さんら、長野県ゆかりのオリンピアンとパラリンピアンによるトークショーを開催しました。
長野五輪 スピードスケート日本代表・野明弘幸さん:
「(長野五輪に出場した際は)普段いろいろな大会で緊張する方ではないんですけど、多くの仲間、家族親戚、長野県民に見られて初めて緊張して、レース前にうるうる泣きそうになったことを覚えています」
■特別な「よさこい」で祝う
サテライト会場では県内の学校や団体によるパフォーマンスが行われました。
北信会場のイオンモール須坂で披露されたのは、松本市に拠点を置く「信衆」の「よさこい」。
150周年を盛り上げようと考案した特別な踊りです。
よさこいチーム「信衆」・米村脩佑代表:
「魅力的な長野県をより多くの人に知ってもらいたい一心でつくりました」
■県歌のオリジナル歌詞を募集
県が2026年、150周年の節目に行った「わたしの信濃の国投稿キャンペーン」。
県歌「信濃の国」のメロディーで歌えるオリジナル歌詞を募集しました。
無言清掃やおやきなど長野独自の風習や食文化に触れたものなど、409件が寄せられ、21日、受賞作品を発表。
中野市出身でプロ野球・横浜DeNAの牧秀悟選手や上松町出身の大相撲・御嶽海などの著名人。
「ソースかつ丼」や「山賊焼き」といったご当地グルメなどを歌った14作品が選ばれました。
■踊りに込めた「信州は一つ」
キャンペーンでは歌詞だけでなく、「パフォーマンス部門」として、曲に合わせたダンスなども募集しました。
「信衆」もオリジナルのよさこいを考え、応募。息のそろった踊りで見事、43作品の中から「チームワーク賞」に選ばれました。
よさこいチーム「信衆」・米村脩佑代表:
「まさかもらえると思ってなかったので、信衆一同で賞がもらえてうれしく思っています」
振り付けのオリジナリティが高く評価され、記念イベントで受賞したよさこいを披露することになった「信衆」。本番まで1週間を切ったこの日、熱の入った練習が続いていました。
よさこいチーム「信衆」・米村脩佑代表:
「みんなでも踊れるような楽しい振り付けにしたので、ぜひみんなで一緒に長野県150周年を盛り上げていけたら」
一番のこだわりは局の中盤の振り付けです。
作詞した浅井洌が、いわゆる「分県運動」で長野と松本がいがみ合っていたことに胸を痛め、歌詞に「信州は一つ」という思いをこめたとされる「信濃の国」。
そこで、長野と松本を左右の腕でそれぞれ表し、体の中心で交差させることで「分断の解消」を表現することにしたのです。
よさこいチーム「信衆」・米村脩佑代表:
「最初のところで(左右の腕で)集めてきて、ダーって一つにして、そこからお祭り騒ぎで。最後はみんなで一緒に長野!っていう感じで楽しく元気に踊れたらなって。こんなに魅力的なチーム、元気いっぱいの人たちがいることを『信衆』として表現できたら」
■楽しく元気に踊りきり、観客魅了
迎えた21日の本番。会場には多くの観客が集まりました。いよいよスタートです。
唱歌「ふるさと」と「信濃の国」を組み合わせたオリジナルの歌詞に合わせて―。
「城下賑わう松本城、安曇野広がる清き水、浅間の上には白帽子、伊那谷広がる温泉郷、岡谷太鼓に御柱、諏訪の夜空に花が咲く、日本のそばは戸隠に、善光寺開く御開帳」
振り付けも完璧に決まり、約3分間、踊り切りました。
観客は―。
観客:
「今の時代にマッチしていていいと思います。ここに来て若さをもらった感じがします」
「忘れかけていたものが、また何十年ぶりかに思い返すようないい振りでした」
よさこいチーム「信衆」・米村脩佑代表:
「踊りを踊っていたタイミングで150周年迎えられて本当に良かったなって思います。『信衆』も150年とはいかないまでも15年を迎えられるように頑張っていきたいと思います」
■最後は「信濃の国」大合唱
約2時間に及んだイベントもいよいよ大詰め。メイン会場では県出身の著名人からのお祝いメッセージが披露されました。
ミセスグリーンアップル・藤澤涼架さん(長野市出身):
「自然も食べ物も人の温かさも毎日当たり前のようにあるものが、実はすごく特別なんだなと。僕は一度離れてみてそういった長野の素晴らしさをより深く感じました」
宇宙飛行士・油井亀美也さん(川上村出身):
「私は自然の博物館と言っていますけれども、興味さえ持てば遊びながらいろんなことを学べるところが素晴らしいところかなと思います」
最後を締めくくるのはもちろん、4つの会場を結んで行う「信濃の国」の大合唱です。
現在の長野県が誕生して150周年の節目の一日。信州が一つとなって祝いました。
県民文化部・小池貴浩課長:
「150周年事業は1人でも多くの皆さんに参加していただきたいという思いで一連の事業をやってきている。皆さんの中で一つ一つの価値が花開いたと思うので、それぞれ皆さん個性を発揮できるような社会になればいいと思う」
