北海道電力泊原発3号機の2027年中の再稼働をめぐり、新たな追加審査や工事中の死亡事故などにより、影響が出そうです。
原子力規制委員会は8月20日、北電の泊原発3号機の再稼働に向けた工事計画の認可で、9月3日に追加の審査会合を開くことを明らかにしました。
火災対策で新たな確認が必要となりますが、北電は9月3日の会合で工事計画を説明し、引き続き2027年中の再稼働を目指すとしています。
一方、防潮堤の建設工事現場で8月18日午後10時20分ごろ、33歳の男性作業員が高さ9メートルほどの高所から転落し、その後死亡した事故で、男性の死因が脳挫傷だと分かりました。
落下前に作業していた場所には血痕があったほか、男性はヘルメットをかぶっていたものの、頭蓋骨を骨折するほど強い衝撃を受けたとみられています。
「防潮堤工事は2027年8月に完了する見通しとなりました」(北海道電力 斎藤晋社長)
7月30日の会見で北電は、遅れていた泊原発の防潮堤の完成時期を発表しましたが、今回の事故を受け、すべての工事を停止し各工事の総点検を実施していることを明らかにしました。
一部を除き、工事再開のめどは立たなくなり、防潮堤完成に遅れが出る恐れも出ています。
そうした中、21日午後、市民団体が北電を訪れ、作業員の死亡事故の全容解明と、工事再開の基準などの情報公開を求める申し入れをしました。
「(原発再稼働の)是非を問うというよりも、事故の起こった背景に泊再稼働の早期実現というプレッシャーがあり、しわ寄せが現場に来ているのでは。きちんと調べてほしい」(原発問題全道連絡会 堀一事務局長)
再稼働により約11%の電気料金引き下げを目指す計画は、いつ実現するのでしょうか。
