高市早苗総理大臣が21日、自身のXで先の臨時国会で激しい追及を受けた疑惑について自ら取り上げ、「『やっていない事を証明しろ』と求められたことに対し、『私として把握できる事実』を誠実にお答えしてきました。私が繰り返し国会答弁で申し上げた内容を書いておきます」とつづり、改めて関与を否定した。
「中傷動画等をめぐる疑惑」について、高市氏は「30年以上衆議院議員を務め、総裁選にも3回立候補したが、他の候補を中傷したり、批判したりするようなことはせず、ひたすら自分の政策を訴えてきた。私の政治家としての『矜持』であり、『誇り』でもある。私の事務所や陣営も、私の信条に従って活動をしてくれており、ましてや、そうした行為を第三者に依頼して行うといったことをすることはあり得ない」と強調した。
また、「サナエトークンをめぐる疑惑」については「3月2日まで、その言葉を聞いたこともなく、私も事務所も、そのようなものが暗号資産として発行され、取引されることを承認したことはない。(中略)私に関係があるものだと誤認される方が出てはいけないと考え、聞いたその日(3月2日)に、事務所にも確認した上で、Xに投稿をし、注意喚起をした」と重ねて説明した。
Xの冒頭、高市氏は、尊敬するマーガレット・サッチャー元英国首相の「好かれることを目的にしたら、取るべき決断が取れなくなる」との言葉を紹介した上で「一定の批判は覚悟の上」で公約の実現に向けて全力を尽くしている、と強調した。
続く文章で高市氏は「しかし、『民、信無くんば立たず』(『論語』)です。国民の皆様の信頼が無ければ、国や政治は成り立ちません。(中略)今も総理として『信頼』を得られていないのであれば、今後、力強く政策を推進する上で支障になる可能性があると案じました」と記した。
一部報道各社の世論調査で支持率低下が報じられる中、自身をめぐる疑惑を自ら取りあげて改めて否定せざるを得ない事情を見る限り、高市氏の心の“もやもや”は晴れていないようだ。
