これまでに13人が亡くなり、1人が行方不明となっている千葉県の記録的豪雨から、8月20日で1週間です。亡くなった方の中には、乗っていた車が周囲よりも低く掘り下げられた道路、「アンダーパス」で冠水し、死亡するケースもありました。仙台市内の対策を取材しました。

西ノ入菜月アナウンサー
「若林区新寺にあるアンダーパスです。こちらは大雨が降ったときに冠水の危険があるアンダーパスの一つで、周辺よりも道路がかなり低くなっています」

アンダーパスとは鉄道などの下を通る掘り下げ式の道路のことです。

大雨の時に冠水が想定されるアンダーパスは、仙台市内で22カ所確認されています。

西ノ入菜月アナウンサー
「坂を下っていくと車体が前に傾いて、かなり下がっていることがわかる。今一番低いところに来ました、周囲と比べてもかなり低いことがわかる」

若林区にあるこのアンダーパスでは大雨で度々、冠水していて、2019年の東日本台風では通行中の車が水没しました。

平常時と比較してみると、雨水が流れ込みやすい場所であることがよく分かります。

大雨が降った時に車を運転していた場合、どのようなことに気を付けるべきなのか、話を聞きました。

仙台市道路保全課 齊藤康彦課長
「冠水が発生した場合には水深が外見からは分かりにくく、進入した車両が立ち往生したり水没したりする危険がある。無理に進入せずに必要に応じて迂回することも考えていただければ」

仙台市では冠水したアンダーパスに車が入らないように、ある対策をとっています。

仙台市道路保全課 齊藤康彦課長
「主要なアンダーパスには警報表示システムを導入している。水位が一定の高さに達すると、電光掲示板に路面冠水や通行注意などの表示が点灯」

電光掲示板は仙台市内の主要なアンダーパス10カ所に設置されていて、冠水した時は赤いパトランプとともに自動的に点灯。

停電した場合は一部の電光掲示板で非常用発電を使って点灯するということです。

西ノ入菜月アナウンサー
「また、側面には冠水してもドライバーに気づいてもらいやすいように、路面から約1Mの高さで黄色いマーカーで目印をつけているということです」

対策はこれだけではありません。

東日本台風の経験を踏まえ、ホームページで冠水の危険がある一部のアンダーパスのライブカメラ映像を公開しています。

避難が必要になった場合、アンダーパスが現在、冠水しているのかどうか、事前の確認につなげてほしいとしています。

仙台市道路保全課 齊藤康彦課長
「大雨時には道路状況は短時間で変化することもありますので、状況によっては無理に進入せずに必要に応じて迂回するなど、現地の状況に応じた対応を取ってもらえれば」

ここまで、「事前」の対策についてお伝えしましたが、もし、車で冠水したアンダーパスに入ってしまった場合には、まずは冠水場所から脱出する必要があります。

JAF宮城支部によりますと、タイヤの半分ほどの高さまで水に浸かると、エンジンが止まって車が動かなくなり、ドアも開かなくなる危険性があります。

その場合、先端のとがったハンマーで窓を割るなどして車内から脱出し、冠水の恐れがない安全な場所まで移動することが大切だということです。

また、日頃からできる備えとして、事前に近くの道路の浸水リスクを確認することが重要です。

仙台市のホームページにある、「せんだいくらしのマップ」では過去に浸水した場所をまとめた「浸水履歴マップ」を公開しています。

また、仙台市以外でも各自治体のホームページでハザードマップなどを確認することができます。

命を守るためにも、日頃からリスクを確認し、冠水したアンダーパスには絶対に入らないことが重要です。

仙台放送
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