熊本地震の発生から8月18日で3週間となりますが、避難生活を送る多くの人が抱える悩みが「水」です。そんな中、名古屋の会社が提供した空気から水を作る装置が避難所で活躍しています。
7月28日、熊本県を襲った最大震度7の地震では、これまでに39人が死亡し、およそ3万2000棟の住宅が被害を受けました。
県内では現在も3000人以上が避難所生活を余儀なくされ、八代市や氷川町などの7300戸余りで断水が続いています。
震度7を観測した熊本県氷川町の避難所には、8月6日、特殊なウォーターサーバーが設置されました。
男性:
「きれいな水が手に入らない状況で、ウォーターサーバーみたいなものがあると、とても便利でありがたいです」
この水は、ウォーターサーバーが空気から生成したもの。作ったのは、名古屋市名東区にある医療機器を手掛ける会社「デポート」です。
デポートの河合俊介社長:
「空気があれば、電気一つで無限に水を作れる。中に医療用のHEPAフィルターが入っていて、空気自体をきれいな空気にかえていきます」

装置が取り込んだ空気を特殊なフィルターに通し、ほこりなどの有害な物質を除去。その後、エアコンなどでも使われる熱交換の技術を応用して、きれいな空気から液体の水を生成します。
つまり、空気中の湿気を水にするというわけです。
装置の中で濾過・浄化した水は、水道法で定められた水質基準もクリアしていて、避難所で不足する生活用水などでの活用が期待されています。

デポートの河合俊介社長:
「南海トラフ地震も踏まえて、避難所での生活で感染症が増えてしまうことを防止するために開発した」
このウォーターサーバーは1台220万円ほどで、ことし12月から家庭向けにも販売予定です。
この会社では、空気から水を作れるウォーターサーバー合わせて5台を、熊本県内の避難所に提供しています。
19日からは、豊明市の藤田医科大学病院の協力を得て開発した、除菌効果のある「オゾン水」を作ることができる大型のウォーターサーバーが、氷川町の避難所で稼働する予定です。

デポートの河合俊介社長:
「地震が起きて避難所生活でも、食器を洗ったりトイレを流したり、そういった水として使っていただけるのではという思いで開発した。要請がありましたら、またできることをやっていきたいと考えています」

