東北で初めて「ナショナルサイクルルート」に指定された「ふくしま浜通りサイクルルート」。太平洋の絶景と復興の歩みを体感できる180キロの魅力発信が進む一方、玄関口となるいわき市では受け入れ環境の整備が本格化している。

■東北初の指定
8月18日、福島県の内堀雅雄知事が自転車で走行し、その魅力を発信したのは「ふくしま浜通りサイクルルート」。愛称は「浜サイ」で、コースはいわき市から新地町までの約180キロ。
日本を代表する自転車道「ナショナルサイクルルート」に2026年7月東北地方で初めて指定された。
雄大な太平洋を望める海岸線だけでなく、原発事故からの復興に向け歩みを進める姿を体感することもできる唯一のサイクルルートだ。

■魅力を体感
「東日本大震災・原発事故以降、双葉町がここまで復興を前に進めてきたんだなということを、自転車に乗りながら肌で実感することができた」と話した内堀知事。18日はいわき市の太平洋を見渡せる絶景ポイントを、いわき市の内田市長と一緒に走った。
内堀知事は「奥深い歴史・伝統・文化だったり、おいしい食だったり、楽しんでいただきたい地域の魅力がある。その魅力をこのサイクルと一緒に楽しんでいただける魅力向上も行っていきたいと」と話し、今後は「浜サイ」の魅力を国内外に伝える動画などの発信や、サイクリングイベントを開く予定だ。

■いわき駅を整備
そうしたなか「浜サイ」の玄関口・ゲートウェイに指定されているいわき駅には、いわき市が2025年10月に自由通路に自転車を組み立てるスペースを整備するなど、サイクリストの誘致を進めている。
いわき市交流推進課の金賀一樹さんは「自由に使っていただけるので、安全に自転車を分解・組み立てて、電車を活用して楽しんでいただきたい」と話した。

■レンタサイクルの課題
一方で、課題もある。いわき市交流推進課の金賀さんは「サイクリストは自転車を持って来るので自由に楽しめるが、初心者や自転車をお持ちでない方が楽しめるような仕組み作りが今後、必要となってくると考えている」と話す。
現在、いわき駅前で自転車を借りられるのは1カ所にとどまっている。
そのため市は、利便性の向上に向けて2026年度中にいわき駅前で自転車を借りられる仕組みを整えたいとしている。
いわき市交流推進課の金賀さんは「サイクリストも初心者も、まずはいわきに来ていただいて、いわきの海岸線沿いを走って優れた観光や食を体験していただきたい」と話した。

福島テレビ
福島テレビ

福島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。