夏休み中も部活動を頑張っている生徒も多いと思います。その部活動については、教職員の働き方改革などを背景に、指導を地域住民などに委ねる地域クラブへの移行が進められています。岡山市の中学校では、「地域移行」による“成果”も出ています。
◆クラブ指導者は「生徒一人一人が人間として成長できるように」「子供たちの場所を整えて、変わらない活動を」
(竹下美保記者)
「去年(2025年)から岡山市認定の地域クラブで活動している京山中学校の吹奏楽部。中国大会に向けて練習が続いています」
8月8日の県大会で岡山県代表に選ばれた京山中学校吹奏楽部は、平日は教員が指導するこれまでと同じ部活動を。休日は、地域クラブの指導者のもと練習を重ねてきました。
(地域クラブ指導者 原田直郎さん)
「ボリュームが足りないというよりは(フレーズの)進行が足りない、パパパパ、進行させるその感じが足りない。ボリュームは聞こえている」
地域クラブの指導者・原田直郎さんは、香川や広島の交響楽団でトローンボーンを演奏するプロの奏者です。
(原田直郎さん)
「楽器(演奏)の成長はもちろんだが、人間として一人一人が成長できるように考えている」
「子供たちがやりたい、活動したいという思いは変わらないので、子供たちの場所を整えて、変わらない活動を子供たちにさせてあげられることが一番だと思っている」
◆岡山市が公表のロードマップでは31年9月までに16ある地域クラブを400に
国は、2031年度までに、公立中学校の休日の部活動を原則、地域クラブに移行する方針を示しています。これを受けて岡山市も7月にロードマップを公表。2031年9月までに、現在16ある地域クラブを400に増やし、完全移行を目指しています。
◆少子化の加速で単独では生徒が集まらず「部活動」ができなくなる恐れも…今後必要なのは「受け皿」
背景には、教職員の働き方改革だけでなく、加速する少子化があります。
(岡山市スポーツ振興課(部活動地域展開担当) 藤田求担当課長)
「岡山市内でも単独では生徒が集まらず、部活動ができない、今の部活動の形では子供たちが活動できなくなるのではないかと問われている。複数の中学校が1つの野球クラブをつくったり、子供たちが継続して活動に取り組める受け皿を岡山市はつくっていかなくてはならない」
岡山市では、地域移行の課題となっている受け皿を増やそうと、2026年度、指導者への報酬や活動費の補助が受けられる地域クラブの認定と指導者の登録制度の構築を進めています。
◆生徒たちは“休日の指導者”から教えてもらうことについてどう感じている?
進む部活動の地域移行、この変化に生徒たちは。
(生徒は…)
「練習時間がどのくらい確保でき、どこで練習できるのか不安はあった。質の高い練習ができる、プロに教えてもらえるのもそうだし、保護者や学校が協力的でありがたい」
「以前と違う環境は不安もあったが、好奇心も」
「自分の技術も向上したのでそれがいい」
新たな環境を受け入れながら、変わらぬ情熱で目標に向かう生徒たち。全国大会出場を目指し、8月22日に広島市で開かれる中国大会に臨みます。
