お盆の時期、福岡県内各地で様々な行事が行われます。
筑後市では14日、全身真っ黒の子どもたちが鬼に扮して街を練り歩く奇祭「盆綱曳き」が行われました。
筑後市久富地区の熊野神社。
早朝から大きなかけ声が響き渡ります。
直径30センチ、長さ20メートルにもなる大綱づくりです。
一方、こちらでは
◆ススを作っている男性
「ススと水。ススの繊維が結構あるので細かくしている」
星野村の窯元などから集めたという大量のススをなめらかになるまですりつぶしていきます。
このスス、一体何に使うのかというとー。
◆小学生
「うわぁ~、やば」
◆小学生
「美容パックや!パックや!」
◆記者リポート
「先ほど準備したススを子どもたちの体や顔に塗り、子どもたちは全身真っ黒です」
子どもたちは全身にススを塗った後、腰にワラミノ、頭には角に見立てた縄を巻いて鬼に扮します。
◆小学生
「寒いし、ちょっと痛い」
◆小学生
「ちょっとヒリヒリするけど慣れた。乾いたから。今年最後なので思いっきり頑張りたい」
そして、午前9時ー
◆掛け声
「わっしょい!わっしょい!」
黒鬼たちが、大縄を手に神社を出発。
重さ400キロもの大綱を曳きながら、地区を練り歩きます。
久富地区で江戸時代初期から続く伝統行事「盆綱曳き」。
県の無形民俗文化財にも指定されていて、生前の悪事で地獄に落ちた亡者をお盆の間だけでも極楽に引き上げ供養しようというものです。
◆地元の住民
「元気をもらえる。子どもの『わっしょい、わっしょい』のかけ声がね」
◆地元の住民
「毎年(見に)くるけんですね、勇ましかっちゅう思います」
◆久富盆網曳き保存会 辻義満 会長
「本当に子どもの数も減っているし、暑さも増してきている。本当に毎年心配している。とにかく私の役目は途絶えることのないようにということ。(途絶えないように)、毎年頑張っていきたい」
子供たちの元気良いかけ声が広がり、住民は温かく見守ります。
のどかな田園が広がる久冨地区での昔から変わらぬお盆の風景です。
