(藤崎 祐貴キャスター)
7月28日に発生し最大震度7を観測した熊本地震からきょうで2週間です。
ここからは先週1週間、熊本で取材してきた早瀬記者とお伝えします。

(早瀬 純哉記者)
私は今回、震度7を観測した宇城市と氷川町震度6強を観測した八代市の3カ所で取材しました。私が被災地に入ったのは震災から1週間たったタイミングでしたが、電気は復旧しているものの断水が続き、倒壊した家屋や崩落した道路が手つかずのまま残されている場所も多く見られました。

熊本に入り、最初に訪れたのは震度7を観測した氷川町でした。

(早瀬 純哉記者)
「町内を走っていると、いたるところで家屋が倒壊している様子がみられます」

氷川町のこちらの寺では、地震が起きた直後、モノが散乱し、本堂や厨房は足の踏み場もない状態でした。

(氷川町 護念寺 西 正樹副住職)
「つっかえ棒をしていたが、全然役に立っていなかった。揺れがすごかったから」

地震は、夏休みに入った子供とかき氷屋に行った時に起きたと話します。

(氷川町 護念寺 西 正樹副住職)
「揺れが収まってかき氷屋をみたらつぶれていて、もう少し早くついていたら僕らもどうなっていたか分からなかった。一番はやっぱり命があってよかった。それに尽きる」

同じく震度7を観測した宇城市。

(早瀬 純哉記者)
「宇城市の小川町商店街に来ています。こちらの住宅は門全体が倒れています。近くの住人によりますと、いま立っている道路が、地震の影響で大きく落ちたということです」

この道路に面している靴屋は建物全体が約1m沈下しました。

(山口カサヤ 山口 孝政さん)
「下り坂じゃなくて、まっすぐの通りだった」
Q.地震の影響で落ちた
「そう。前のお寺を見ていただいたらわかると思うが、まっすぐ立っているが、右下のところがむき出しになっている」

(早瀬 純哉記者)
「別の通りでは、アスファルトが崩れて、人の足が入るほどの地割れが広がっています」

この通りはインターチェンジや大型商業施設につながる幹線道路で、被災後も危険な状態のまま多くの人が利用していました。

そして震度6強を観測した八代市鏡町では、90代の夫婦が家の片付けをしていました。

(八代市 田中 鶴子さん)
「無我夢中で柱にしがみついていた。何も分からなかった」

築90年の家は壁が大きく傾き柱も倒れていました。

(八代市 田中 猛さん)
「安心していた。10年前(の熊本地震)は大したことなかったから。まさかこうなるとは」

(藤崎 祐貴キャスター)
現地に入って、感じたことは?

(早瀬 純哉記者)
とにかく暑さです。熊本県では熊本市が8月7日まで連続20日の猛暑日となっていて、この中で40℃を超える県内初の酷暑日にも見舞われました。大きな被害が出た、宇城市、氷川町、八代市も同じような暑さが続いていて、この暑さの中で、復旧作業や生活をしなければならない状況でした。

(氷川町 清水 澄男さん)
「ブルーシートで屋根を囲わないと、きのうの雨で部屋の中が水浸しになっておおごと」

強い日差しが照りつける氷川町。
気温の上昇に加え、ゲリラ雷雨に見舞われる日もあり、蒸し暑さの中で屋根の応急処置が進められていました。

(瓦職人)
「暑いですよ」
Q.大丈夫ですかご体調は
「まだ10時なので、昼からが本番です」

(施工業者)
「30分から1時間で屋根から下りて、水分補給する」

各地で始まった災害ゴミの回収作業。
持ち込む被災者・受け入れる側の双方にとって、身体にこたえる暑さが続きます。
八代市では、受け付け開始前からおよそ200台の車が並び、2時間半の待ち時間が発生しました。

(並んでいる人)
「2時間で100メートルしか進んでいない。これから何時間かかるのか。ガソリンが足りなくなる」

この暑さに追い打ちをかけているのが断水です。

(早瀬 純哉記者)
「町役場では自衛隊が都城から運んできた一トンの水タンクトレーラー2台体制で給水支援を行っています」

(給水に訪れた人)
「お風呂に毎日入れない。ただシャンプーで洗ってちょっと水で流すくらい」

(陸上自衛隊都城駐屯地 赤木 亮太二等陸曹)
「暑さでメンタルが厳しい状況になっているので、すこしでも助けになれば」

また、今回初めて派遣された県薬剤師会のモバイルファーマシーでは、課題も見つかりました。
(県薬剤師会 井上 尚彦常務理事)
「40℃を超えた日に電気系統が壊れ、車内のエアコンが使えない状況。暑さが想定できてなかったのかな」

早く復旧を進めたいという思いの一方で、容赦ない暑さと水不足が被災した人たちの体力をじわじわと奪っていました。

(早瀬 純哉記者)
今回、国や自治体などの支援物資は被災地に十分に届いていた印象でした。
一方で、課題となっていたのは、物資を避難所以外で生活している被災者にどう届けるかというところでした。

各自治体に取材したところ、今回大きな被害があったエリアは高齢者が多く、
物資を取りに行くことができない人も多いということです。
物資の仕分けや家の片付けなどにも人が足りていない状況で、
多くの被災者がマンパワーを必要としていました。

熊本地震から2週間、暑さや断水が続く中で、物資は足りてきていますが、人手が不足している現状が見えてきました。

テレビ宮崎
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