東から西に向かう異例のコースを進む台風15号。
東北地方の太平洋側から上陸した台風は統計開始以来3例しかなく、すべてここ10年で発生しています。

すでに雨や風が強まっている地域では、延期や中止が発表されるイベントも。

そして、お盆の帰省と重なる中、空の便も成田・羽田発着で欠航が相次いでいて、東北新幹線では遅れや運休が発生する可能性があります。

台風15号の今後の動きと警戒すべき点を関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」で、浅田麻実気象予報士が解説しました。

■巨大な強風域 雨風がやむことがあってものその後に強くなる恐れ

台風15号は暴風域はないものの、風速15m以上の「強風域」を伴い、11日午後6時ごろから9時ごろに上陸するとみられています。

浅田気象予報士は、通常に西から東に向かう台風なら上陸後に勢力が弱まって関東や東北に接近することが多いものの、東からやってくる今回は太平洋から直接接近するため、勢いが衰えていない段階で近づくことになり、強い雨や風の影響が大きく出る恐れがあると指摘。

【浅田気象予報士】「風はずっと強く吹いているわけではなく、強くなったり弱くなったりします。また雨雲も中心にまとまっているのではなく“ばらけている”状態で、いま雨がやんでいても、この後強くなっていくとみられます」

■台風過ぎた後も雷雨が 「逆走」によって台風一過も荒天になる恐れ

台風は関東に上陸した後、明日の午後にも近畿から中国地方の日本海側にすすでいく見通しです。

異例のルートをたどる今回の台風について浅田気象予報士は「台風が過ぎても“ゲリラ雷雨”に注意必要」と指摘します。

【浅田気象予報士】「“台風一過の晴れ”と、台風が通過した後はよく晴れるということが多いですが、今回はいつもとは違う様子になります。

台風の風向きは上から見ると反時計回りです(西側が北から南、東側が南から北)。西から東に向かう台風の場合は、通り過ぎた後にこの風向きの影響で、北側の“秋の空気”が流れ込んでさわやかに晴れることになります。

しかし今回、東から西に移動しているので、通り過ぎた後は吹き込む空気が南からの温かく湿った空気になるんですね」

“逆走”していることによって、台風通過後も東側の「南から北向きの風向き」が影響することになり、流れ込む空気があったかく湿ったものになることによって、不安定な天気になり雷雨になる恐れがあるのです。

■場所によっては1か月半分の雨が1~2日で降る恐れ 厳重な警戒必要

関東や東海周辺ではきょう11日の夜の時間帯に台風による大雨の恐れがあるうえ、台風が通り過ぎた後も雨雲の発生が予想されています。

【浅田気象予報士】「局地的に1時間に50ミリ以上、道路が冠水するような雨の降り方になる恐れがあります。

また、場所によって平年なら1か月半かけて降る量の雨が1~2日程度で降る恐れもあり、土砂災害への厳重な警戒も必要です」

勢力は強くないものの、これまでの“常識”とは違う天候となる恐れがある台風15号。
各地で警戒が必要です。

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2026年8月11日放送)

関西テレビ
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