連日、各地で起きるゲリラ雷雨。長野市では、突風で屋根が吹き飛ばされる被害もありました。気象台は、「ダウンバーストなどが起きた可能性がある」としています。
県内は大気の状態が非常に不安定となり、各地でゲリラ雷雨が発生しました。
長野市では8月8日正午すぎから、雷とともに激しい雨が降り午後0時半ごろ、最大瞬間風速19.9m/sを観測しました。
そして午後0時40分ごろ、住宅街では築約50年のアパートの屋根が吹き飛ばされました。
大きなトタンが隣接する住宅を直撃しました。
木材や鉄骨もバラバラになり、道路に散乱していました。
隣家の住人:
「今まで聞いたことがないようなゴーッていう。あの風(の音)はちょっと、これまでの記憶では聞いたことない」
アパートの2階は至る所から雨水が流れ込み水浸しに。この部屋に住む長野放送のスタッフは当時の様子をこう語ります。
アパートに入居・長野放送のスタッフ:
「家にいたら、雨と風の音が激しくなって何かなと思って窓を開けたら、バンってすごい大きい音がした。何かと思ったら雨音が一気にもっと大きい音でバーッてなり始めて、屋根飛んだなと」
その時、何があったのかー。
キッチンで昼食を作ろうとしたときある異変に気がつきました。
「キッチン側の窓が風でたたかれていた。調理中、すごい音するなって外見たら風が巻いていて」
窓を開けると、北側の空き地で強い風が渦を巻いていたということです。
これは、同じ時間帯に近所の住民が撮影した映像です。
新幹線の高架があるアパート北側から強い風が吹いていました。
そして、突風が発生。
また、長野市内では丹波島の犀川河川敷でも20本以上の倒木がありました。
現在もマレットゴルフ場が使えない状態で、市は、倒木の撤去と安全確認が終わるまで休止するとしています。
何が原因で、どんな突風が吹いたのかー。
気象台は9日、現地調査を行い当時、活発な積乱雲が付近を通過し、一帯でダウンバーストまたはガストフロントが起きた可能性があるとしました。
突風の強さは風速約30メートルと推定。
これは木造住宅の損壊や樹木の枝や幹が折れるなどの被害が出る強さだということです。
突風が吹いた原因として気象台は「ダウンバースト」や「ガストフロント」が発生した可能性を指摘しました。これはどんな現象なんでしょうか?
岸本慎太郎気象予報士:
「いずれも、発達した積乱雲から発生する現象です。この週末は、太平洋にある台風15号の影響で県内には活発な積乱雲が発生していました。積乱雲から激しい雨が降ると、雨粒が上空の冷たい空気を引きずり下ろします。これが、強い下降気流を生み、地面へ垂直に吹き下ろす『ダウンバースト』や、その風が地面にぶつかって放射状に広がる『ガストフロント』が発生します。そして今後も、このような現象に注意が必要です。この先の天気傾向です。11日午後から12日にかけて、県内に台風15号が接近する恐れがあります。局地的な大雨や突風、竜巻、落雷などには引き続きご注意ください」
