議長ポストを巡る‟金銭授受疑惑“や‟高すぎる”海外出張など、相次ぐ県議会の問題に全国から不信の目が向けられる中、福岡県知事が、長く続いてきた過剰な忖度や配慮を一切やめると‟蔵内体制“の支配から決別することを宣言した。

県政の土台揺らぐ今「大きな危機」

「議員等からの圧力から職員を守る」2026年8月7日、全国で初めて議員から職員を守る条例を制定する考えを表明した福岡県の服部誠太郎知事(71)。

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公費を使った高額な海外視察や部課長会によるパーティ券の購入。

そして、正副議長ポストを巡る金銭授受疑惑で全国から批判が相次ぐ中、知事として議会との関係をどう変えていくのか。

服部知事が、テレビ西日本の単独インタビューに応じた。

記者)県政そのものに対する信頼度の低下も含めて福岡県政史上、最大の危機とも言えるが、知事はどう捉えているか?

知事)「県民からの信頼こそが県政の基本、土台でありますから、これが揺らぐ状況になっていることは、本当に大きな危機だと思っている」。

“円満な関係”配慮で忖度や慣れあいに…

疑惑と不信が相次ぐ現状について、「県政の大きな危機」と述べた服部知事。自身はこれまで議会とどのような関係を築いてきたのか?知事に率直に尋ねた。

記者)知事も含めて忖度、『議会との関係を損なわないように』という意識はあったのでは?

知事)「議会との関係を円満にしていこうという意識は、我々県職員みんなが持っていたもの。私もその一員だったと思う。

ただそれは今、きれいな言葉で言っているが、そういう中から忖度、あるいは慣れ合いなど、そういう風に見なされるようなことが起こってきたと思っている」。

知事は、これまで議会、とりわけ“ドン”とされる蔵内勇夫議長(72)と共同歩調を取って県政を“円滑に”進めてきた。

その関係に変化が感じられたのは、7月30日。県が設置する第三者委員会の調査対象に県議会の海外視察も加えると表明した時のことだった。

「議会において自律的判断をしていただいて、どのような調査をしていかれるのか。これを私としては待っていた。任せられないというか、もう待てないということですね」と知事は、記者団に語った。

「もう議会を待てない」。 いつもと違う議会側を突き放すかのような発言に込めた思いを知事に確認した。

「蔵内さんに従属してるわけでは」

記者)「もう議会を待てないという言葉は、蔵内議長体制との“決別宣言”という風に捉えてもいいか?

知事)「私は別に蔵内さんに従属しているわけでもなく、また、これまでの県政運営を行っていく上で、特定の個人に向き合ってこれを行ってきたとか、行うとかそういう意識は持っておりません」。

蔵内議長に「従属している訳ではない」と答えた服部知事だが、両者の今後について質問を重ねると、明らかにこれまでとは違う距離感が感じられた。

記者)忖度と蔵内議長がリンクするのであれば、それは関係性を変える?

「どういう言葉が誤解なく受け止めてもらえるか…」
「どういう言葉が誤解なく受け止めてもらえるか…」

知事)「…どういう言葉が誤解なく受け止めてもらえるか…」

“蔵内体制”との事実上の決別宣言

記者)知事が変えていかれるのか?知事と蔵内さんの関係。

知事)「県議会の中で最重鎮と言われる蔵内さん。蔵内さんに対する過度な配慮というものが私も含め、執行部の側にあったと。このことは認めざるを得ないというふうに思います。

県政を変えると申し上げて、『県政の根底から根こそぎ変える』と申し上げて、こういう中で当然、過度な配慮、忖度が生じるような関係は、一切断っていく」。

知事は、考え抜いた末に「忖度を生むような蔵内議長体制との関係を一切断つ」と宣言した。

これから第三者委員会が設置され、“高すぎる”海外視察や議長ポストを巡る“金銭授受疑惑”などについて客観的な事実確認が行われる予定だが、県民が納得するような真相解明ができるのか。「県政を根底から変える」と話した知事の決意に県民の期待が寄せられている。

(テレビ西日本)

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