熊本地震から6日で10日目です。
今も多くの人が避難所での生活を余儀なくされていますが、そこで聞こえてくるのは「プライバシーが確保できない」という声です。
避難所を巡っては、海外ではプライバシーに配慮した環境づくりが進んでいます。
日本との違いはどこにあるのでしょうか。
6日、熊本・八代市で観測史上最高となる39.0度を記録した被災地・熊本。
台風13号に備え、ブルーシートを配布する男性は汗をにじませながら作業にあたっていました。
そんな中、震度7を記録した宇城市の避難所では6日、様々な情報を共有できる「デジタルサイネージ」が設置されたものの、被災者たちはいまだに「雑魚寝」やソファでの生活を強いられていて、パーティションもなく、プライバシーは守られていません。
この避難所に身を寄せる人たちに率直な思いを伺うと、“雑魚寝は体が痛くなる”“プライバシーへの配慮は十分ではない”という声が多く聞かれました。
さらに、高市総理が視察した熊本・氷川町の中学校では「段ボールベッド」が発災から5日後に届き、パーティションも設置されていますが、男女が同じ教室で過ごしていてパーティションも低いため、22歳の女性は「家とは違うので、すぐに着替えられない」と話します。
周囲の目が気になり着替えもままならい状況で、これは発災から10日目となった今も続いています。
しかし、世界に目を移すと、避難所を充実させる“スピード感”に圧倒的な差がありました。
2年前、台湾東部の花蓮県で発生した地震では、発生から約4時間後には、驚きの設備が整っていたのです。
避難所となった体育館では、テントが1つ1つ張られていてプライバシーが保護されていました。
テントの中には簡易ベッドも備え付けられ、シャワーも軍によってすぐさま設営が完了。
そして、多くのボランティア団体から十分な量の食料や衛生用品が持ち寄られていました。
わずか4時間ほどで整えられた「生活必需品」や「サービス」の数々。
極めつきは、被災者を癒やす「マッサージ」まで実施されていました。
さらにイタリアでは、テントやベッドなどの居住スペースや、トイレなどの設備を発災から6時間以内に構築。
避難所・避難生活学会の水谷嘉浩代表理事は「災害発生後に48時間以内に『TKB』いわゆるトイレ・キッチン・ベッドを含む全ての必要な資機材が整うことが仕組み化されています」と話します。
また、“避難所先進国”イタリアと比べ、日本では設備が整うまでに時間がかかり、場所によってはいまだに「雑魚寝」だったりと“避難所格差”が生まれてしまう理由を、水谷嘉浩代表理事は「(日本は)『災害対策基本法』によって、被災した市町村が被災者を支援しなさいと。私は“避難所ガチャ”と言っているが、標準化されていないので、同じ市内でも避難所によってバラバラのやり方になる」と話しました。
一方でイタリアは、国の方針に従い、被災した自治体に代わって、他の州が避難所運営を担うことで均一化されているといいます。
長引く避難生活の負担を軽減するため、制度の改革が急務だということです。
<フジネットワーク サザエさん募金> 令和8年熊本地震被災地救援
