ダブル台風が列島に接近しています。
台風から離れた熊本地震の被災地でも雨が降る恐れがあり、復旧活動への影響が懸念されています。
爆発被害で従業員7人が死亡したイオンモール熊本での救助活動の様子から、地震発生当日に現地入りした佐賀県の隊員が、翌日からがれきが散乱する中、救助に当たる緊迫の状況が伝わってきます。
救助隊員:
ここが通路で、この辺が手すりなくなってる部分。たぶんこの辺とかめちゃくちゃ埋もれてる。
施設に入って約15時間後、1階の搬入口近くのがれきの下で1人を発見。
しかし重機は入ることができず、救出完了までには2時間かかりました。
その後、30日の早朝、同じ搬入口の近くで2人が発見されました。
重機と手作業での救助作業。
37時間あまりの活動で3人が救助されました。
熊本地震の発生から6日で10日目。
県内の住宅被害は1万5000棟以上にのぼっています。
また、今回の地震では農作物の被害も次々と明らかになっています。
鈴木農水大臣は6日、被災地を訪問し、梨の生産者と言葉を交わしました。
鈴木農水大臣:
特にすぐにやれることと来年の営農再開に向けて、我々が皆さんと一緒にやれることは何なのか。一緒に考えさせていただきたい。
生産者:
大事に育ててきた…。農家が続けられるように、生活ができるようによろしくお願いします。
避難や復旧作業が長引く中、八代市では最高気温39.0度を観測するなど、6日も被災地を猛暑が襲っています。
地震と猛暑で疲弊する被災地で今、心配されているのが台風13号の接近です。
台風13号が接近する沖縄・南大東島。
すでに暴風域に入り、堤防には波が激しく打ちつけていました。
大型で強い勢力の台風13号は7日、沖縄本島を直撃する見込み。
沖縄地方では最大瞬間風速55メートルと猛烈な風が予想されています。
台風は、被災地にも影響を及ぼす恐れが。
強風域に入った熊本では次第に風が強まり、8日には雨が降る予報。
少しの雨でも、土砂災害など被害が警戒されています。
熊本・八代市を流れる球磨川下流の堤防の震災後の写真を見ると、幅250メートルにわたり亀裂が入った他、最大で1メートル近く堤防が沈下している様子がわかります。
水かさが増えると、越水や決壊が起きてしまう危険な状態になっていました。
6日、その現場を取材すると護岸の補強が行われていました。
また、すぐ近くの住人の家では地震で擁壁が倒れ、家の前は土のうでせき止める対策が施されていました。
近隣住民:
亀裂が入っていたから、これは危ないと(国交省の方が)優先的に補強された。台風の影響でどれくらい雨が降るか心配。
県内ではこうした河川の堤防の被害が相次ぎ、国土交通省によると、国が管理する8つの河川の合わせて91カ所で被害が確認されています。
熊本市と嘉島町を流れる河川でも、堤防の複数箇所で亀裂が入る被害が。
猛暑の中で復旧作業が行われていました。
近隣住民:
台風シーズンで決壊でもしたら。そういう心配はありますよね。
氷川町では被災者にブルーシートの無料配布が行われました。
被災者は「(台風)直撃はないみたいですけど、もしもと思って…(ブルーシート)いただいて帰るところ」と話していました。
台風13号の影響で、週末にかけて雨が降る可能性がある被災地。
被災した家へのさらなる影響が懸念されています。
<フジネットワーク サザエさん募金> 令和8年熊本地震被災地救援
