シリーズでお伝えしている県内の中高生の東南アジア・ラオス滞在記。
最終日の今回は、4日間をともに過ごしたホストファミリーとの涙の別れです。
この夏、国際交流を目的とした事業で、東南アジアのラオスでホームステイをする中高生17人。
日々の暮らしに仏教が根付き、お風呂は水浴び。
言葉の通じない村の人たちとの交流。
驚きの連続だった異国での生活ももうすぐ終わりです。
水牛の皮に甘さが特徴の果物・ランブータン。
ラオスの市場には日本ではあまり見かけない食材が数多く並びます。
鹿屋高2年・鹿屋市 柿原宗青さん
「甘い」
Q.おいしい?
「はい」
この4日間のホームステイで、中高生はラオスでの暮らしに少しずつ馴染んできました。
枕崎市に住む高校2年の永谷爽晴さんは、覚えた現地の言葉で初めて値切り交渉に挑戦です。
加世田高2年・枕崎市 永谷爽晴さん
「ペーンライ。ルッハイデー」(高いです。安くしてください)
残念ながら失敗。
それでも永谷さんの表情には悔しさよりも挑戦できた楽しさがあふれていました。
覚えた現地の言葉とジャスチャーで意思疎通も少しずつとれるようになりました。
「グッド」
「セブライ?」
「セブライライ」
※セブライ=おいしい?
※セブライライ=とてもおいしい
鹿児島市の高校3年生北原あかりさんは、日本の味を伝えようとホストファミリーのために卵焼きを作ります。
樟南高3年・鹿児島市 北原あかりさん
「一番日本を感じられるものって卵焼き(と思った)」
北原あかりさん
「上手ですよね。よいしょ、お!できた!」
ホストファミリー
「オッケーオッケー」
果たしてホストファミリーの評価は?
北原あかりさん
「はい」
ホストファミリー
「オッケーオッケー」
北原あかりさん
「あーよかった」
交わす言葉は少なくても、同じ食卓を囲み、お互いの文化に触れる中で、徐々に距離を縮めていきました。
そして迎えたホームステイ最後の夜、寺には続々と中高生とホストファミリーが集まってきます。
始まったのは、人生の節目に行われるというラオスの伝統儀式、「バーシー」です。
ホストファミリーや村の子どもたちから、これからの健康や幸せを願って中高生一人一人の手首にひもが結ばれていきます。
「コプチャイ」
※コプチャイ=ありがとう
別れを惜しむ中、ひもが一本ずつ結ばれる度に、村で過ごした4日間の思い出がよみがえります。
加世田高2年(枕崎市)永谷爽晴さん
「ちょっとの間だったけどラオス人すごい優しい」
神村学園高等部2年(薩摩川内市)堀之内七彩さん
「(ひもを結んでもらって)『離れていてもずっと一緒だよ』みたいな意味かなと受け取っていて、改めてこの4日間みんなと過ごせた日々や温かさ、みんなの優しさがいっぱいフラッシュバックしてうれしかった」
村で過ごす最後の夜が終わりました。
別れの朝。村の人々が見送りに。
中央中2年(屋久島町)中島宗助さん
「この村から離れたくないという思いが一番。自分からもたくさん話しかけるようにもなって、子どもたちと仲良くなれたのが一番の報酬かな」
錦江湾高2年(鹿児島市)片桐梅さん
「伝えたいことがだんだん伝わるようになったから、今から話せるのにここで別れあきゃいけないのが悲しい」
樟南高3年(鹿児島市)北原あかりさん
「道も整備されていないし、トイレや風呂とか日本に比べれば劣るのかもしれないけど、それでもラオスの人たちにしかない幸せがあって、日本にはない良さがたくさんあった」
ラオスで体験した4日間という短くも濃いホームステイ。
文化の違いに戸惑いながらも、中高生とホストファミリーの間には、いつしかかけがえのない絆が生まれていました。
異国で笑い、涙した2026年の夏。
中高生たちはこれからの人生につながる大きな財産を手にしたようです。
