福島県内初となった盛土の行政代執行、命令が出されてから8月6日で2年。私たちの税金が原資となるその費用は、まだ1円も回収できていない。

丹野裕之記者:「行政代執行から、まもなく2年です。現場の盛土は傾斜が緩やかにされるなどの措置がとられましたが、現場の盛土に関する課題は残ったままです」

西郷村の真船地区。山あいに現れたこの盛土は、周辺の住宅に危険を及ぼす可能性があると判断され、福島県が初めて「盛土規制法に基づく行政代執行」に乗り出した。

「これが(家と盛土の)境界なんですけど、ここから120メートルあるんですよ、向こうまで。だから100メートルくらいは土盛り」と話すのは、盛土のすぐ隣りに住宅を構える児山英雄さん。
安全な状態まで盛土を撤去する工事が完了するまでの約7ヵ月間、雨の日などは村営住宅に避難。かつて近所で土砂崩れを経験したことがあり、その恐怖は耐え難かったと話す。
「その辺の平らな法面が崩れてもあれだけの振動だから。これだけの面積で言ったら、当時はすごいストレスがたまってました」

地域の安全の確保のためには欠かせなかった盛土の撤去。一方、代執行の命令から2年、工事にかかった約1億5千万円は1円も回収できていない。
私たちの税金が原資となるその費用の回収をめぐっては、県民から「そのまま県の損害になってしまうのではないか」という意見も寄せられている。

福島県都市計画課の緑川正樹さんは「現在はちょっと調査中ということで、いつまでにっていうのは決まってはないんですけど、ただ速やかにやろうとは考えています」と話す。
県によると、県内にはこれ以外にも状況を注視するべき盛土が7ヵ所…盛土をめぐる問題は、いまなお続いている。

福島テレビ
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