熊本地震の発生から8月5日で、9日目となりました。
被災地では厳しい暑さの中、復旧作業が続いています。
従業員9人が死亡した日本製紙が会見を開き、被害の状況を明らかにしました。
震度6強の激しい揺れを観測した熊本・八代市で、9人の従業員が死亡した日本製紙八代工場。
午後3時ごろ、日本製紙の社長らが初めて記者会見を開き、従業員が死亡した状況を明らかにしました。
日本製紙 八代工場・山邉義貞工場長:
煙突が倒壊したところに2階建ての建屋がある。デスクワーク中で、そのまま被災したということです。
高さ80メートルの煙突が折れ、事務所を直撃。
2階でデスクワークをしていた6人と1階にいた協力会社のスタッフ、さらに空調のメンテナンスをしていた取引先の2人のあわせて9人が巻き込まれて死亡したと説明しました。
地震発生から8月5日で、9日目。
家業が存続の危機を迎える人がいました。
酪農家・福島龍斗さん:
こちらが牛舎です。柱とか見てもらったら分かるんですけど、中の鉄筋が見えちゃってて。
乳用牛の飼育数が全国3位の熊本県。
震度7を観測した宇城市で酪農を営む福島さんは、40頭の乳用牛を飼育しています。
酪農家・福島龍斗さん:
地震が起きたすぐはけっこうパニックというか、バタバタしちゃった。多分いろんなストレスで、(牛の)乳量がだいぶ落ちてきちゃった。
地震前は、1日600リットルとれていた生乳が500リットルにまで減少。
餌代が高騰する中で被災し、牛舎は柱の破損や地割れなどの被害を受けました。
酪農家・福島龍斗さん:
いつ倒れてもおかしくない。これからどうやって立て直していくのか。これを機会にやめるのも一つかな。
連日の猛暑に見舞われている被災地では、5日も刺すような日差しが降り注いでいます。
被災地の最高気温は5日も軒並み高くなり、熊本市では38.1度の猛暑日に。
震度7を観測した熊本・氷川町では、朝から職人が屋根の上に上り、崩れ落ちた瓦などの片付け作業に追われていました。
作業を担う業者:
暑いですね、自分はいいけど職人さんが。30分から1時間に1回、屋根から下りてもらって水分補給をしてもらう。
地震と猛暑の二重苦で疲弊する被災地で今、心配されているのが台風13号の行方。
酪農家・福島龍斗さん:
台風はここ最近あんまり被害はなかった。勘弁してほしいというのが正直なところ。
台風13号は強い勢力を保ったまま、7日には沖縄を直撃。
熊本でも6日以降雨が降り、風が強まる恐れもあります。
台風が接近する沖縄・南大東村では、午前10時ごろ、高波が次々と押し寄せ、海岸へ続く道は立ち入りが規制されていました。
役場職員:
ここ数年は南大東島を少しずれる形で台風が通過していたんですけど、今度は直撃の予想があって、こっちも気を引き締めて対策しているところ。
沖縄地方では8日(土)の正午までに、200mmの激しい雨が降る見込みです。
また、6日と7日に予想される最大瞬間風速は60メートルと、記録的な暴風となる恐れがあります。
沖縄県に台風が接近する中、新たに台風15号が発生。
来週にかけて列島に接近する恐れがあります。
さらに、日本列島の南西にあるフィリピン付近では台風14号も発生。
日本列島の周辺はトリプル台風の状態となっていて、今後の進路に注意が必要です。
