NHK(日本放送協会)で、番組出演者から受けた職員の性被害が発覚。
さらに、その後の対応が不適切であったとして5日、NHK側が公表・謝罪しました。
NHK・山名啓雄副会長:
この事案は業務に関連して、PTSD(心的外傷後ストレス障害)となった職員に対する協会の対応について外部の専門家による調査検討委員会が調査を行い、その結果、組織としての対応や人事的な対応に問題があることが明らかになったというものです。まずなによりも業務に関連して、職員が性被害を受けたこと自体が痛恨の出来事であります。さらに、その後の協会の対応によってこの職員に対しさらなる負担を与え、復職まで時間を要するなど、キャリアに大きな影響を与えたことを重く受け止めております。当該職員には改めて深くおわび申し上げます。
明らかにされた経緯は、次の通りです。
NHK職員のAさんは、番組の出演者などとの懇親会の後、出演者による意に沿わない性被害に遭い、その後の体調不良から欠勤・休職に至りました。
Aさんは「意に沿わない性被害の影響によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)」と診断されました。
その性被害から1年数カ月が経過したころ、Aさんは、職場に本件被害を打ち明けるとともにフラッシュバックなどを懸念して、所属部局以外での復職ができるよう「特段の配慮」を強く求めました。
Aさんの主治医やNHKの所属部局の産業医も、別の職場に異動しての復職を提案。
しかし、こうした申し入れは受け入れられませんでした。
性加害を行ったとされる番組出演者について、会見では…。
NHK・山名副会長:
飲酒していたため記憶がないということで具体的な回答はしていないが、もしそうした事実があったのであれば申し訳ないことをしてしまったと話しています。
また、NHK側の対応についても質問が及びました。
NHK・小形理事:
(Q. なぜ人事担当者は適切な対応ができなかったのか?)例外的な対応を認めると、他の休職者への対応に影響が広がっていくことを懸念。原則を守ることが目的化してしまった。当該事案から1年数カ月たっていたことから、対応にあたった職員の中には被害という事実に対する懐疑的な見方が出ていたということです。PTSDに対する理解が全くできていなかった。
NHKによると、性被害を受けたとされるAさんについて、現在は希望していた職場の一つに異動したということです。
