熊本県で発生した最大震度7の地震から一夜明け、被害が徐々に明らかになってきました。

そうした中、SNS上では、AIで生成されたとみられる偽動画やデマが拡散。
政府が注意を呼びかけています。

災害時の情報収集などにも活用されるSNSですが、今回の地震について、早くも偽動画や真偽不明な情報が散見される事態となっています。

爆発が起きたイオンモール熊本の動画としてSNS上に投稿したとみられる映像には、自撮りする女性の背後で建物が爆発し、赤い炎が激しく立ち上る様子が映っています。

爆発後にイオンモールのように見える建物が倒壊する映像は、外国人が投稿したとみられ、「Pray for Japan(日本のために祈りましょう)」というコメントが添えられていました。

2つの映像を、国立情報学科研究所の越前功教授に見てもらうと…。

国立情報学研究所・越前功教授:
明らかにAIで作られたものと考えていい。画面がパンして戻ったときに、駐車場から舗装されてない道に変わっている。数秒してから逆(後ろ向き)に歩く違和感が非常に高い。最後ちらっと映る消防車が全然違う。通常、消防車は真っ赤なので、明らかに違うのはそういうところ。

2つの映像は全て、生成AIで作られたとみられる偽動画だといいます。

こうした偽動画は他にも。

地震発生時の映像として投稿されたものに映るしゃがむ人たちは、この季節では不自然なコートなどを着ています。
過去に冬の時期に発生した震災時の映像を、今回の地震として投稿したものとみられます。

また、SNS上には、真偽不明な情報も相次いでいます。

今回の地震が人為的に引き起こされた人工地震だとする科学的根拠のない投稿や、震源地は阿蘇山だといったデマが広がる事態に。

10年前に発生した熊本地震の際にも、動物園からライオンが放たれたとするデマ情報が拡散され問題となりました。

災害のたびに問題視される偽動画や偽情報のSNS投稿。

29日、木原官房長官は改めて注意を呼びかけました。

木原官房長官:
社会経済活動や災害対応に影響が出る恐れもあるので、こうした情報の流布は決して許されるものではありません。

避難や救助、復旧作業に支障を来し、二次災害につながる可能性もあるデマ投稿。

越前教授は、惑わされないための注意点を次のように指摘します。

国立情報学研究所・越前功教授:
信頼できる情報源を探し、本当かうそか判断することが非常に重要。ファクトチェックの団体の情報もちゃんと見ながら、流通している情報がフェイクじゃないかというところも判断できるので、そういったところもチェックしていただく必要があると思う。

信頼できる公的機関やメディアなど、複数の情報を見比べて冷静に判断することが大切だということです。