2026年4月に福島第二原子力発電所1号機で使用済燃料プールの冷却が約32時間にわたり停止したトラブルをめぐり、東京電力は原因について人為的ミスによるものだったことを公表した。

廃炉に向けた作業が行われている第二原発では、2026年4月5日、1号機で冷却水を循環させるためのポンプで異常を知らせる警報が発生。現場で発煙を確認したことからポンプを止め、使用済燃料プールの冷却が約32時間にわたって停止する事案があった。

東京電力はこの原因について「ポンプを動かすモーターにつながっているケーブルに損傷を確認した」としていたが、7月29日、原因は人為的ミスによるものだったと公表した。
原因はケーブルが溶けたことによるものだったが、このケーブルについて、2012年に引き替え作業を行った際、長いケーブルを押し込むように設置したことで、長い時間にわたってケーブルの接続部に負荷がかかり続け、ケーブルの溶断が進行していった可能性があるという。
東京電力は「当時は復旧最優先で作業を行っていたため管理不足だった可能性がある」などとしている。
また、類似の設備が他にも21か所あり、このうち2か所で修正作業を行ったという。

現在、第二原発1号機の使用済燃料プールには、使用済燃料2,334体と新燃料200体の合計2,534体の燃料が保管されている。
ポンプを停止させた時点での使用済燃料プールの水温は26.5℃、冷却を再開した時点での水温は32.5℃で、設備の健全性を保つために設けられている基準である65℃には到達していないことが確認されている。また、冷却再開までの間、周辺のモニタリングポストの値に有意な変動はなく、今回のトラブルでの外部への放射能の影響はなかったという。

福島テレビ
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