富山大空襲の犠牲者を慰霊しようと始まった富山市のいたち川の灯籠流しが先週行われ、会場に集まった参加者からは今年で最後となる平和を祈る行事を惜しむ声が聞かれました。

今月24日の夜、富山市の中心部を流れるいたち川の水面を幻想的に灯籠が彩りました。

この灯籠流しは1945年の約3000人の命が奪われた「富山大空襲」で焼い弾の炎から逃れようと、川に飛び込み命を落とした人たちを慰霊しようと1995年から続けられてきました。

今年も多くの人々が灯籠を流しに訪れました。

富山大空襲を体験した父親の記憶を語り継ぐ「富山大空襲を語り継ぐ会」の西田亜希代さんも平和への願いを込めた灯籠を流しました。

*富山大空襲を語り継ぐ会 西田亜希代さん
「『世界平和』というタイトルにした。富山大空襲で犠牲になった方のご冥福をお祈りすると書いた」

今年で32回目を迎え、地蔵祭りの行事の一つとして続けられてきた灯籠流しには家内安全や健康第一などの願い事が書かれたものも見られ、およそ100個の灯籠は多くの人の願いを乗せて、いたち川をゆっくりと下っていました。

*参加者
「健康第一。みんなが健康に暮らせたらと思って書いた」

*参加者
「お盆に帰ってきてねと先祖に向けて書いた」

灯籠流しの行事は、これまで川沿いの町内会や地蔵の奉賛会の住民などにより運営されてきましたが、灯籠を回収する際のアルバイトを雇う費用などの資金面や運営スタッフの高齢化などで今年で最後となりました。

*大泉町3丁目 山岸清志町内会長
「子どもにもたくさん参加してもらい、おかげさまでいつもよりも盛大になったと思う。市などに協力してもらえればまだまだ続けられるのではないかと思う」

富山テレビ
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