屋根の上でおどる巨大な鮭とクマのオブジェ。
北海道の海の幸を楽しめる観光名所、土産物店の突然の破産・閉店に波紋が広がっています。
破産申請の準備に入ったことを明らかにしたのは、北海道・白老町で土産物店「かに御殿」を運営するマルヨシ水産です。
運営会社のコメント:
この度、弊社は、昨今の観光業界を取り巻く情勢、それに伴う業績悪化により営業継続が困難となり、本日(今月20日)をもって閉店させていただくとともに、事後処理を弁護士に一任する運びとなりました。
店のホームページやSNSを見ると、屋根だけでなく玄関でもクマのオブジェがお出迎え。
いけすには、店の名前にたがわぬほどたくさんのカニが並んでいる様子も分かります。
さらに、店内にはレストランも併設。
ボリュームのある海鮮丼や、この地ならではのホッキカレーが味わえることも売りにしていました。
取材班が白老町に向かうと、車が1台止まって写真撮影していました。
写真撮影をしていた観光客:
(Q.ここに寄った理由は?)このインパクト、大きいクマの。
関東から来たという観光客。
この「かに御殿」で食事をしようと思っていたそうですが、現地で閉店を知ったといいます。
突然の事態に驚くのは観光客だけではありません。
入居者とともに、この店をよく訪れていたという近くにある高齢者施設「ケアハウス暖炉」の堀裕太施設長は、「つい最近までずっと(お店は)開いてたので、急なのでとてもびっくり」と話しました。
その予兆を感じていたという住民は、「コロナの影響でお客さんが減ったとかって、やっぱりなくなったらさみしい」「(Q.コロナ禍前は?)すっごくにぎわってた。韓国のお客さんたくさんいたんだけどね。来なくなったね」などと話します。
2010年ごろからアジアを中心としたインバウンド客を積極的に受け入れ、人気を集めていた「かに御殿」。
しかし、2020年のコロナ禍を機に客足が激減したといいます。
従業員は、「おととい(20日)の終業時に、いきなりミーティングがあるからと言われました。そのミーティングで社長自ら“明日から営業はできない。従業員たちを守れなくて申し訳ない”と誠実に事情を話してくれました。残念ですが仕方ないです」と語りました。
東京商工リサーチによると、「かに御殿」を運営するマルヨシ水産の負債総額は3億2400万円だということです。
