周囲に田畑が広がる土地に、山と積まれた巨大な青色の物体。
ごみの山なのか、ごみではないのか、住民と業者の間で主張が対立しています。

愛知・豊橋市内に山積みとなっているのは、市内の廃棄物処理業者が保有する大量のプラスチック類。
布や紙、ビニールなどが押し固められ、中にはビデオテープのようなものもありました。

市内には同様の場所が8カ所あり、その量は合わせて約3万2000トンとされています。

自治会長・名倉道長さん:
(Q.近くで見るとすごい高さ)だいたい1メートル角くらいのものが4段ぐらい載せられているので、だいたい4メートルぐらいの高さになる。業者は「有価物」「資源である」という説明をしているが、実際見てもらうと分かるが草が生えたり木も生えたりしていて、いわゆる「有価物」としての管理というか扱いをしてなくて廃棄物として野ざらしの状態。

周辺住民は、これまで有害物質の流出などにつながる「廃棄物」だとして、市や業者に対し撤去を申し入れてきました。

これに対し、業者側は再利用に向けて一時的に保管している「有価物」だと主張し、それぞれの意見が対立しているのです。

周辺住民からは「今までお茶畑でのどかな風景だったのが一瞬にしてゴミの山になっちゃった」「網なんかも劣化しているので隙間から飛んでくることがある。風が強いと」といった声が聞かれるなど、不満は尽きません。

自治会長は、火災の発生についても心配しています。

自治会長・名倉道長さん:
市民病院が近くにある。風向きによっては煙があちらに行くのでかなり問題になるのかなと思う。プラスチックなので火がつくと簡単には消えないと聞いている。

2026年5月には別の山積み箇所で崩落が発生したといいます。

崩落直後の現場を捉えた映像をみると、散乱物によって河川が埋まり、道路にまで崩れ落ちてきたことが分かります。
当時、近くに住む村松孝祥さんは「大変、通行止めにしたほうがいいかと思います」と話していました。

撮影者の村松さんが豊橋市に連絡したところ、業者がすぐに片づけたといいます。

近くに住む村松孝祥さん:
道路に散乱しているものを見ると、ガラスとかガラスの破片。廃プラじゃないものがかなり散乱していて、歩くのも危険だという状態。なんだかちょっとモヤモヤした感じ。

周辺住民は「野積み廃プラから町民を守る会」を設立し、豊橋市に具体的な対応を求めてきました。

しかし市は「業者側が有価物だとする理由を否定できない」として、これまでに積極的な介入を行ってきていません。

豊橋市の廃棄物対策課は「事業者は、プラスチック梱包(こんぽう)体を計画中の事業活動で必要となる『有価物』であるとの見解を示しています。所有者が利用目的のある有価物と主張している私有財産について、市が廃棄物と判断をするのは慎重さが求められ、現時点では廃棄物と判断できないと認識しています」としたうえで、「不適切な保管が認められる場合には法令に即した適切な対応を図り、必要な指導を行ってまいります」と回答しています。

東海テレビ
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