ワールドカップを終えて、日本に一時帰国した後藤啓介。森保ジャパンの最年少メンバーとして戦った後藤が、いま何を思い、どんな青写真を描いているのだろうか。
7月14日、静岡県磐田市の自身も育ったジュビロ磐田U-18の練習場に姿を見せた後藤。U-18の選手たちとともに汗を流した。またこの日は後輩たちからの質問時間も設け、これまでの経験をまじえながらアドバイスをするとともにエールをおくった。その後、取材したディレクターに「久しぶりですね」と笑顔を見せ、ピッチ脇での単独インタビューが始まった。ワールドカップでは「これ以上ない悔しさ」を感じたという後藤。その経験から得たストライカーとしての“覚悟”とは―。
練習前に、八田直樹GKコーチとの会話で、「そろそろFWに専念する」と話していた後藤。ジュビロ磐田U-18ではボランチなどFW以外のポジションでもピッチに立っていた。ジュビロ磐田やベルギーではストライカーとして活躍してきたが、どのポジションでもこなせる万能型の選手になりたい思いもあったという。しかし今回のワールドカップを経て、ストライカーとして生きていく“覚悟”ができたと語る。
―世界を舞台に戦い、感じた足りないもの必要なものは?
後藤 選手:
やっぱり「個の成長」。個で打開できる力というのはベスト8、ベスト4にいったチームを見て感じますし、それが露骨に出るのがストライカーなのかなと。今回はやはり上田綺世選手に頼りっぱなしの形になってしまった。やっぱりFWの層は薄かったのかなと思いますし、FWは試合を決めるポジション。点を取れないと勝てないというのがサッカーですし点を取るために僕自身の成長や日本人FWの成長が必要だとかなり感じました
後藤は2025-26シーズンにベルギー1部のシント=トロイデンVVでリーグ戦11ゴールを挙げ、ドイツ1部・ブンデスリーガのSCフライブルクに完全移籍し新シーズンに挑む。ドイツには自身が目標とするストライカーがおり、対戦を心待ちにしている。
―これからドイツ・ブンデスリーガでの戦いになる。
後藤 選手:
目標にしているプレーヤーが同じリーグにいるというのもそうですし、やはり5大リーグはクラブの規模も大きい。成長を続けてまずは2年後のオリンピックにつなげつつ、4年後のワールドカップでさらに成長して挑めればいいなと思います
―目標にしている選手は?
後藤 選手:
ハリー・ケイン選手です。何でも出来て最終的に点を取る。そういうFWがやはりチームとしても助かると思いますし、“次のステップ”にも行きやすいと思うので、しっかり盗めるものを盗んでプレーしていきたいなと思います
※ハリー・ケイン イングランド代表のストライカー。現在はドイツ1部・ブンデスリーガのFCバイエルン・ミュンヘンに所属している。2018年から代表チームの主将を務め、ワールドカップではロシア大会で得点王(6得点)に輝き、今大会でも6得点を挙げた
現在21歳の後藤は、いわゆるロス五輪世代にあたる。次のワールドカップへの出場はもちろん、2年後のオリンピックにも出場意欲を示している。
―日の丸を背負って戦うことへの思いは?
後藤 選手:
まずはロス五輪、いい選手も揃っていますし海外でやっている選手も多いので、まずはそこでしっかり結果を残して日本の歴史を塗り替えたい。そして4年後、より大きな大会のワールドカップで、この悔しい思いをした大会で、借りを返せるようにしたいです
―日本代表というチームで上を目指す思いは強くなった?
後藤 選手:
高い目標を持つことで、団結力も生まれますし、今回の雰囲気の良さとチーム力だったと思います。目標が高ければ高いほど、選手それぞれのやるべきことのクオリティも上がってくると思うので、4年後も優勝という目標は変えずにさらに頑張りたいなと思います。そのためにはまず、ロス五輪で優勝できるように頑張りたいと思います
2年後のロス五輪で「歴史を塗り替える」ために、そして4年後に「まだ見たことのない景色」を見るために、まずは新天地・ドイツで活躍に期待したい。
