熊本市で開催2日目を迎えた国際会議『グローバル・ネイチャーポジティブ・サミット』の展示イベントについてお伝えします。

生物多様性の損失を止め、回復を目指すネイチャーポジティブの先端技術などを集めた『ネイチャーテック』です。

【尾谷いずみキャスター】
「ネイチャーテックの会場に入りますと『再生の木』が出迎えてくれます。展示されているのは電気自動車。ブースの仕切りには天然木(廃材)が使われています。多くの人が訪れ各社の取り組みを学んでいます」

会場の熊本城ホールには熊本県内外の企業や大学、自治体など100を超えるブースが設けられ、最新の情報や技術を見て聞いて体験できるイベントが開かれています。

半導体製品の開発や生産を行っているソニーセミコンダクタマニュファクチャリングのブースでは、半導体に欠かせない水の大切さについて、ソニーのセンサー技術を生かしたデモ展示などが行われ、子どもたちにも分かりやすく伝えています。

【熊本市立西里小学校6年生】
「地下水がいろいろリサイクルされていてすごいと思った」
「(これからは)もうちょっと考えて水を使いたいと思った」

また15日は、ゲーム型ワークショップも開催され参加した子どもたちはカードゲームを通して半導体と水資源との関係を理解していました。

【ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング環境サステナビリティ推進室・山下満 室長】
「半導体は水を多く使う事業でもあるし水がどのように使われているかや水を重要視し大事に扱っていることを説明することによって住民の方々に理解していただき責任を果たすことになると思っている」


また、ステージでは熊本の地下水保全に関する新たな取り組みも紹介されました。

発表を行ったのは『熊本ウォーターポジティブ・デザインセンター』で、熊本県立大学と熊本大学、肥後銀行、サントリー、MS&ADインシュアランスグループが2026年4月に設立しました。

センターは雨水を地中に浸透させる『雨庭』の地下水涵養(かんよう)の効果に着目。開発が進む熊本都市圏で『雨庭』の導入を支援するほか、涵養効果を『見える化』し、水循環を保全するということです。

【熊本ウォーターポジティブデザインセンター(熊本県立大学・特別教授)島谷幸宏代表理事】
「市民、企業のみんなで力を合わせ、この豊かな熊本の水を守っていきたい。それを世界に発信したいという気持ち」

一方、メインホールでは、15日もネイチャーポジティブの実現に向けて具体的な議論が重ねられています。

こうした中、熊本市の大西市長は14日のハイレベル会合で市独自の『Water Capital City Kumamoto宣言』を発表。

「地下水をはじめとする自然資本を都市経営の基盤として、ネイチャーポジティブと経済発展が両立する都市の実現を目指す」としました。

【大西熊本市長】
「『自然環境がダメになれば経済活動もダメになるんだ』と、ネイチャーポジティブという活動にいかに転換することが重要なのかということを、世界の人たちに発信できる意義は非常に大きいと思っている」

テレビ熊本
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