ベネズエラのイシカワ大使が15日、フジテレビ報道局の公式YouTube番組「ニュース延長戦はじめます。」に出演し、先月ベネズエラを襲った大地震について、「復興への歩みを始めている。日本の耐震や技術を学びたい」と語った。

インタビューの中では祖国に思いを馳せ、涙する場面もあった。

ベネズエラで先月24日に相次いで発生した大地震では、13日現在、死者は4561人、負傷者は1万6740人にのぼり、1万8000人近くが住む家を失った。

日系2世のセイコウ・イシカワ駐日大使は日本語を織り交ぜながらインタビューに答え、「日本は震災発生直後に支援を申し出てくれた。JICAや多くのNGOが被災地に入り、救助活動を支援してくれた」と、冒頭で感謝の言葉を述べた。

今年1月のアメリカによる軍事攻撃でマドゥロ大統領夫妻が拘束され、大統領不在の状態で大災害が発生したことについて、イシカワ大使は「ロドリゲス大統領代行のもと、政府機関は正常に機能している。軍・消防・民間組織が一体となって緊急事態に対応した」と、説明した。

一方、今もなおアメリカで拘束されているマドゥロ大統領と夫人については「基本的人権にも、国際法にも反する誘拐であり、一貫として早期解放を求めている」と述べた上で、「同時にベネズエラ国民の生活と経済再建を前進させなければならない」と語った。

アメリカとの関係については、「ベネズエラは世界すべての国との良好な関係を望んでいて、アメリカも例外ではない。ベネズエラは石油を“政治的武器”として利用したことはない。両国関係は対話と外交によって解決されるべき」と強調した。

そしてアメリカによる経済制裁でGDPが70%以上縮小したとの推計を紹介し、資産凍結を解除することによって震災からの復興に役立てることが出来るとして制裁解除を訴えた。

9日、都内で行われた「復興支援の集い」にメジャーリーグ・ドジャースの山本由伸投手が応援のビデオメッセージを寄せたことについて、「日本とベネズエラは野球という共通点を通じて深い絆がある」と感謝の気持ちを表した。

さらに「スポーツや文化交流は、国民同士の理解を深める大切な架け橋です。困難な状況の中でも、日本の皆さまからの支援と友情を大変ありがたく感じています」と述べ、涙を浮かべる場面もあった。

イシカワ大使は1972年生まれの53歳。父親は沖縄出身、母親は山梨出身の日系2世。2005年から駐日大使を務める。

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